流しそうめん


 うちの長男は今、小学3年生。3年生になると「総合学習」という授業が入ってきます。
 総合学習はその年・その学校によってテーマが替わるのですが、今年の3年生のテーマは「身近な自然」ということで「竹」がテーマ。うちは東海地方になるので西日本扱い。西日本は東日本に比べて竹やぶが多いことは想像に難くないことでしょう。
 そんな「竹」を使った授業として「色んなものに利用できる」ということを学んでいるわけですが、その一環として流しそうめんを行いました。
 これ以前には竹とんぼ作りもしましたし、秋にはバウムクーヘン作りもする予定なんですよ。楽しそうでしょ?


 授業内で全てを用意するのは大変です。そこで、流しそうめんを予定していた日の前の週末(4日前)に、有志を募って準備をすることにしました。

  まずは竹やぶから竹を切り出します。
離れてないと危ないよ〜。
こういう作業は、やはり男性がいると心強いですね。
お父さんやおじいちゃん方、ありがとうございます。
  竹を割っています。
この時、1本の竹から2本の樋を作るかと思いきや、1本からは1本しか作りません。
それというのも、ちょうど半分に割ると勢いで外にこぼれてしまうからとか。
なるほど〜。
  竹の節を抜いていきます。
とんかち(げんのう)で叩くと、簡単にコンと抜けます。
これは面白いので子供たちの役目。
付いて来てたうちの次男(3才)もやらせてもらえました♪

その後、ささくれでケガをしないようにカンナをかけていましたが、あまりの重労働に途中で取り止め。
カンナじゃなく、ノミの側面などで削り落としていました。
  せっかくなので、お猪口も竹で作ることにしました。
みんなノコギリを持ってギコギコと切ってます。
う〜、明日は筋肉痛かも…。
およそ100個作りました。
雰囲気が出ますね〜。
  お猪口を作った端材で、今度はお箸を作ります。
断面にナタを当てて上から手を添えるだけでパカンと割れるので、これまた子供が大喜び。
夢中でお箸作りに精を出していました。
ただ、このままだと怪我をしそうなので初めはささくれを削っていたのですが、あまりに大量なため断念。
残りは当日、子供たちに削らせることにしました。

 さて当日。
 これまた有志が早めに来て準備をしたのですが…。

 ぎゃー!!カビが生えてるーっ!!  
見てビックリでした。
一番早く来た3人は大慌てで、他の保護者の方が来る前にまともなのとそうでないのを選別。
こんなの見たら「これで食べるのイヤだ」って絶対言うもん。
せっかく休みの日に出てきて作ったのに、捨ててしまうのはあまりに気の毒!

この時期の4日って怖いわね〜。
あっという間にこんなことになるとは!
やっぱり竹を切ったら、当日か翌日にやった方が良いんですね…。
これから流しそうめんをする方、教訓にしてくださいませ。
 
たとえ選別しても、洗っても、やっぱり気になるわけで…。
ここはやっぱし
煮沸消毒でしょ!
たらいでお湯を沸かして、そこにお猪口を放り込んでぐらぐらとやってもらいました。


ただでさえ そうめんをゆでるのに大量のお湯が要るのに、さらにお湯を沸かさねばならぬとは〜。
せっかくだから、流す方の竹も熱湯消毒しましょうということで、やかんでも がんがんお湯を沸かしました。
ワタクシは、流す竹の設置準備に回ったのですが、家庭科室は相当暑かったようですねぇ。
ちなみにワタクシ、1階から3階の家庭科室まで、やかん(熱湯)やら道具やらを持って10往復ぐらいさせてもらいました。
暑いよりマシとは思うけど…疲れたぞー!
この日、歩いた距離はワタクシが一番だと確信します。

 ←設置準備中♪
さーて、準備が出来ました!
流しますよ〜♪

場所は昇降口近くの水道から。
水道に新品ホース(1.5m)を取り付け、竹にセット。
この時、樋になる竹よりひとまわり小さな竹を口元に差し込んでおくと、ホースが抜けません。
ここまでやるとは、おとーさん方やりますねぇ。
竹の最後にはたらいとざるがセットされていて、とり損ねたそうめんをちゃんと受けてます。

歓声が上がって、わいわい言いながらのそうめんは、おつゆが多少薄くったって美味しく感じました。
そうそう、このおつゆを作るときに「生水は(衛生的に)マズイだろう」ということで、1人のお母さんが家までミネラルウォーターを取りに行って下さいました。実はワタクシも家にあった浄水器の水を取りに帰りましたが、ほとんど使いませんでした^^;


そうめんを流す際、家にあるものを寄付していただいて、色んなものを一緒に流しました。
キュウリ・プチトマト・みかん・千切りハム・パイナップル…。
色んなものが流れてきて面白かったです。
特にハムは大人気!
果物も人気でしたが、練り製品には敵わないようです。
この時、うずらの卵は掴む事が出来ずに逃してしまいました〜。
  

 この作業は準備の日で2時間、当日もお湯の沸かし初めから食べ始めるまでの時間は2時間ほどでした。
 人数が揃っていたせいもあるでしょうが、意外に早くできたと思います。

 ちなみにこの日、午後から仕事だったワタクシはそうめんだけでは足りずに途中で菓子パンを1個食べてしまいました。
 遠慮したわけではなかったんですが、あの場ではそんなに食べられないものですね。
 ひとり2把の計算だったようですが、かなり余って茹でずに残した分もありました。
 今後、流しそうめんをなさる時は一人当たり1.5把で計算した方が良いと思いますよ〜♪大学生とかの集まりとかなら話は別ですけどね。

2006.7.中旬