アーティチョークを食べてみた(2005.6)


 アーティチョークはご存知ですか?ワタクシ、もう10年ぐらい前にイタリアンレストランで食べたことがありまして、その時にものすごく美味しいものであることを知ったのです。独特なにおいにそら豆かアスパラガスかたけのこを思わせる不思議な味。
 今はそのレストランも無くなり、アーティチョークを食べようと思うとマリネ状かペースト状のビン詰めしか食べられません。ちょっとした街の食材店なら野菜として扱っているのでしょうが、何せここは郊外地…。また食べたいなぁと思い続けていたら、アーティチョークをとても素敵に料理してあるブログに出会ってしまったのです。

きょうのわたし あしたのわたし(by ユキティさん)

パープルアーティチョークを使ったパスタだそうですが、見るだけで美味しそうじゃありませんか?

 これを見たら「家でアーティチョークを育てて食べよう!」という気になりました。おかげさまで苗に出会うことができ、植え付けも完了。
 アーティチョークは3年目が最盛期、4年目からは株を更新をするとよいのだとか。

■アーティチョーク豆知識

●キク科●多年草
●和名:チョウセンアザミ●原産:地中海沿岸、中央アジア●「巨大なアザミ」を意味するアラビア語のアルカルチェフが名前の由来。
●利尿、血液浄化の作用があり、葉と根の抽出液は消化促進と肝機能調整に役立つ。

 さて、そんな風に思っていたところ、観賞用にアーティチョークを育てている知人の家に行く機会がありました。以前に花の写真を見せてもらったことはあるのですが、本物を見るのは初めてです。で…見てビックリ!「こんなに大きくなるもんなの?!」
 1mぐらいにはなると思っていましたが、ワタクシの背丈(160cm)ほどはある巨大さでした。
 しかも、つぼみのうちからトゲトゲです。(あれ?こんなにトゲのあるつぼみだったっけ?)とは思ったものの、たくさん付いたそのつぼみを持って行って良いと言われた嬉しさで、そんなことを気にせずに持って帰ってきてしまいました。

 家に帰ってPCを開け、アーティチョークのアク抜きを調べてるうちに、引っかかっていた疑問が大きくなってきました。
「本当に、アーティチョークなんだろうか、これ…。」葉や花を見ると疑う余地も無いのですが、つぼみの形があまりにも違うのです。
 色んなサイトを渡り歩くうちにアーティチョークにもいろいろな品種があることが分かりました。これもアーティチョークであることは間違いなさそうですが、なんだか食べるところが少なそう…。


▲ユキティさん撮影の
  アーティチョーク  
  
▲ワタクシのもらってきた
  アーティチョーク 

▲遠慮ってもんを知りませんからね。
 一番大きいつぼみのところを
 切ってきました。

 ずいぶん形は違うけれど、実母曰く「野アザミだって食べられるんだから、食べられるって言われても不思議じゃないね〜。」
 実母は食べられる野草に関しては詳しいため、色んな雑草を食べさせられて育ったっけ。でも、おなかをこわしたことは無かったから大丈夫だろう。とにかく食べてみることにしました。


 基本的には、変色を防ぐのにレモンを使い、アク抜きは塩茹ですればOKとのこと。とりあえず、料理というより実験のつもりで茹でてみましたのでご覧下さい。


1.まずトゲが痛いので切り落としました。
  とってもカタいけど、中はやわらかい?

2.切り落としたところ。
  明らかによそで見る形と違いますね。

3.切り落とした部分にはレモンをこすり
  付けます。
  この写真はひっくり返したところ。
  レモンのおかげで変色しません。
  となりの茎と比べると一目瞭然。

4.塩とレモン汁を入れて茹でます。
  塩の目安は水1リットルに大さじ1とか。
  これは実験(?)なので、たった1個を
  ミルクパンで茹でてます。
  塩は小さじ1くらい。

  

5.他のサイトを参考に30分弱茹でました。
  たった1個なんだからそんなに茹で
  なくても良かったような…。
  茹でても緑の部分はやわらかくなり
  ませんでした。
  下の芯の部分(ハートという)だけが
  食べられそう。

6.切ってみました。
  真ん中は雄花部分で、もさもさ、
  ちくちくするので食べられません。
  ガクを1枚ずつむいて、下のやわらかい
  部分に溶かしバターをつけて、歯でしごき
  ながら食べるのが簡単でポピュラーな
  食べ方らしいです。

 食べてみたら、味は確かにアーティチョークでした。おぉ、なつかしのアーティチョークだ。
 でも、茹ですぎと見た目の悪さがあいまって、美味しいという感じではないのはなぜ?
 …かなり「小学校5年生の家庭科」に近いなぁ。(小学校の家庭科って、自分で調理する楽しみがあるから美味しく食べられるけど、「家で母親がこんなん夕食に出したら怒るぞ!」ってな料理じゃありませんでしたか?)

 あまりにぞんざいな扱いではありますが、クラッカーにバターを塗ってアーティチョークをのせて食べてみました。うむ、イケルのではないかい?チーズものせてみたら、チーズともあうみたいで美味しかったですよ♪
 しかし、「アーティチョークは食べる部分が少なめ」とは聞いていましたが、今回、かなり少なくなってますよ!やっぱり品種のせいだよね?
 あぁ、うちに植えたアーティチョーク。願わくば知人宅と違う種類でありますように…(花が咲かないと分からない)。
 コレ読んで「アーティチョークってどんな味なんだろう?」と思ったアナタ!ぜひ一度食べてみることをオススメします。一度食べたらアナタもとりこ。
 そしてその際は、一番上の写真を目指してがんばりましょう!!!

 ココは「アーティチョーク」という食材に対して啓蒙的な要素しかないので、「美味しくお料理してみたい」とか「ちゃんとした茹で方を知りたい」とおっしゃる方はコチラを参考にしてくださいね。↓↓↓
きょうのわたし あしたのわたし
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