ホームベーカリーでクロワッサン(2006.3)


 およそ2ヶ月前にやってきたホームベーカリー。
 今まで手ごねでパンを作ったこともありましたが失敗。「手が疲れる」「上手く発酵させる事が出来ない」「発酵中のチェックが面倒」などの理由からパンを手作りするのはあきらめていました。
 それが、ホームベーカリーがあるだけでこの悩みは全て解消!いろんな方のレシピを拝借し、何種類かトライし、ある程度のパンは焼く事が出来るようになりました。
 しかし、最後の課題は
クロワッサン
 クロワッサンはバターを大量に使うため、生地をまとめるのが難しいと聞いたので後回しだったのです。
 でも、みんなが大好きなクロワッサン。作れるかどうかはチャレンジしたい。
 というわけで、クロワッサン初挑戦のワタクシですが がんばります。
 上手に焼くポイントを紹介するのは他の方に任せまーす。世に料理上手な人はたくさんいますもの。
 どちらかと言えばこのページ、失敗ポイントの参考になれば嬉しいです♪

今回はうちで使っているSANYOもちつきベーカリーに付属のレシピを使います。(著作権とかあるかな〜。商品名出してるから、販促ってことで許してください、SANYOさん。)

1.材料を投入し、「パン生地」コースで生地を作ります。
 材料は一番下の表でご覧下さい。うちはすぐなくなるので多目の分量を作って、余った分は冷凍します。1時間半ほどで一次発酵を終えた生地が出来ます。

HBから取り出した生地。ぷっくりしてます♪

2.生地を2等分し、それぞれ約15×30cmの長方形に伸ばし、アルミのバットなどに敷きつめてラップをかぶせ、冷蔵庫に約30分から1時間休ませる。
 ※室温が高い時(約28℃以上)は、少し長めに冷やしてください。
 うちにはアルミのバットが無いのでプラ製バットでやろうかと思いましたが、「熱伝導のせいでわざわざ『アルミ』って書いてあるのかな?」と思い、オーブン用の天板でやることにしました。
 3月ですが室温が高めだったので、お昼時だった事もあって1時間半休ませました。ちょっと長かったのか、危なく過発酵になるところでした。ギリギリセーフ。

一応オーブンシートを敷いたけど、
だぶだぶしてジャマでした。
冷蔵庫に空きがあるって大事かも。
でなきゃこんなサイズ入らないもん。


3.生地をめん棒で15×45cm位の長方形に伸ばし、かためのポマード状に練ったバターを生地の奥の方2/3位の部分に、周囲を1cm位残して、バターナイフなどで並べていきます。
 室温計を見たら、22℃でした。冷蔵庫から出してすぐのバターなのでちょっと固めだけど、これより室温が高いとすぐにやわらかくなりそう…。

クリーム状になると溶けすぎかと思い、
バターは削ってすりこ木で練ってみました。
マーガリンぐらいの固さでしょうか?
もう少し固いかな?
作業のし始めはまだ固くて、
ごてごてと付きます。
「塗る」んじゃなくて「並べる」だから
こんなのでもオッケー?
2枚目になるともう少しやわらかくなり、
塗りやすくなりました。


4.全体を3つ折りにして、生地の両端をバターがはみ出ないようにしっかりと押えておく。ラップで包み、冷蔵庫で約30分休ませる。 
 打ち粉をしながら伸ばしたら麺棒の滑りがよく、べたついたりはしませんでした。油ねんどを伸ばしてるような固さです。

まず1/3折って… もう一度パタン
両端を押えました。 ラップに入れました。
今から30分休ませます。


5.Cの生地の折り山を縦にして15×40cm位に伸ばし、再び3つ折りにし、冷蔵庫で30分休ませる。

いびつだけど、40cm位には伸びたかな? またもや1/3折って…
もう一度パタン。
あ、なんか40cmなかったのかも…。
はい、また2つ出来ました。
この行程は7分程度でした。

↑これをあと2回やるのです。この後の2回も、特にべたついたりはしませんでした。


6.Dを3回くり返し、再び冷蔵庫で約3時間から一晩休ませる。
 一番初めから数えると、ひとつの生地に対して3つ折を4回やりました。午前10時半から始めて、午後4時ごろにココまで完了♪

一晩休ませるつもりでしたが、
4時間半後に冷蔵庫を開けてビックリ。
「こんなに膨らんでて良いの!?」
あわてて夜のうちに成形する事にしました。


7.20個の場合、1つの生地で32×36cmの長方形に伸ばし高さ16cm、底辺12cm位の三角形を10枚作る。
 
べたつかないと思っていたワタクシが浅はかでした。生地が薄くなっているので、この段階になってバターが出てくる事態が発生。

こんな風に、バターの塊が顔を出す部分が。
バターが出てくると麺棒がべたついて
生地全体がベタベタするので
あわてて打ち粉をふって補修。
こんなんで良いのかな〜。
とにかく伸ばそう…。
けれど、バターが出てきそうで
思い切り伸ばせません。
こわごわと押しながら、ここまで伸ばしました。
20個分の場合、ひとつの生地で10個とります。
レシピによると36×32cmとのことですが、
とてもじゃないけどそこまで伸びましぇん。



8.底辺から先端に向かって巻く。

寸足らずなので、ちょっと麺棒で
伸ばしてみましょう。
おや、案外伸びますね。
スケッパーで切りました。
なんか断面がぼろぼろです。
この写真は第1弾のモノ。
とても巻き方が浅いです。
すぐに戻ってきそう。
半分は冷凍に。
製菓店で売ってるクロワッサンは
解凍後、2次発酵させてから焼くので、
この状態で冷凍すれば良いはず。
第2弾の生地なので、
少し巻くのに慣れて来ました。


9.オーブンの受け皿に薄く油をぬり、Gの巻き終わりを下にして並べ、軽く生地を押さえる。
 あ、ここだけ写真が無い…。油は塗らず、オーブンシートを使いました。

10.霧吹きをして軽くラップをかけ室温で40〜60分(約2倍になるまで)発酵させた後、溶き卵をぬる。

「室温で発酵」の意味が分かった〜!
オーブンで発酵させたら、
バターが滲み出してきていました。
ぎゃーっ、ギトギト!
や、やばい。急いで焼こう!
しかも巻きが浅いから不恰好だ〜。


11.予熱したオーブンで、10〜20分焼く。約190℃〜200℃
 こんなんできました〜♪

あ、急いでて卵を塗るの忘れちゃった。
でも、サクサクしていける〜♪
とりあえず息子に好評なので良しとしよう。
うちのオーブンには5個しか入らないので5個ずつで。
2回目は溶き卵を忘れずに塗りました。
でも、第1弾で巻いた生地だから
巻き方が荒いのなんの。
右手前なんて、クロワッサンの形してません!
 い、いも…?
精進します。

さて、これだけの手間をかけて作ったクロワッサン。いったい、いかほどでできるのでしょうか。
やっぱり、他の人と違う視点で見ないとね。下手なんだから。
今回の材料を元に計算してみました。(メーカー名が入ってるのはスーパーで買ったモノと製菓材料店で買ったものの、価格の違いが分かると思ったからです。味とかのこだわりのせいではありません^^; あしからず。)

材料(20個分) 必要量 材料に対する単価 計算式 材料費
水(クリタック200使用)
 +卵 M 1個(旨味鶏卵使用)
330ml(うち卵は50mlとする) 水1890円÷18000ml=0.105円
卵278円÷10個=28円
280ml×0.105円
1個×28円
29.4円
28円
強力粉(スーパーキング使用) 400g 284円÷1000g=0.284円 400g×0.284円 113.6円
薄力粉(日清 ハート使用) 100g 158円÷1000g=0.158円 100g×0.158円 15.8円
小さじ1.5(=7.5gとする) 100円÷1000g=0.1円 7.5g×0.1円 0.75円
砂糖 大さじ5+小さじ1(=80gとする)) 168円÷1000g=0.168円 80g×0.168円 13.44円
スキムミルク(雪印) 大さじ5(=50gとする) 350円÷250g=1.4円 50g×1.4円 70円
バター(よつ葉 使用) 60g 578円÷450g=1.28円 60g×1.28円 76.8円
ドライイースト(saf使用) 小さじ2.8(=11.2gとする) 380円÷125g=3.04円 11.2g×3.04円 34円
折込用バター(雪印 使用) 200g 268円÷200=1.34円 200g×1.34円 268円
溶き卵 Mサイズ 1個 278円÷10個=28円 1個×28円 28円
合計 677.79円/20個
1個当たり およそ34円/1個

あーら、お得〜♪1個34円なら子供がばくばく食べても気にならないわっ。(って、カロリーは気にすべきか? 汗)
ま、自分の労働力と光熱費は含まれてませんけど、焼き立てだと思えばなんのその!こんな形ですが、焼き立ては美味しいのです。
そう思えばクロワッサンに手間をかけるのも、たまには良いものですよ。ぜひお試し下さいませ♪