21歳の時に、友人4人で21日間北海道旅行に行きました。その旅の途中 一度昼食を共にし、その一ヶ月後に神戸にきたその人を4人で神戸の街を案内しました。
およそ20年後、私は電車の中で、隣の人が読む新聞の見出し「カメラマン、熊に襲われ死亡」という 文字が目に入りました。本当に不思議なのですが何故か私には急に「あの人では・・」と 閃いたのです。20年も考えたこともなかったのに。
私は電車を隣の駅で降り、売店で新聞を買いました。そしてそこに思っていた とおりの名前をみつけました。「星野道夫」
20年前に斜里の海で会った時、「アラスカに行ったんだ。村長さんに手紙を出してね。 そのときのすばらしさがどうしても忘れられないんだ。だから今度アラスカ大学に行くんだよ。」
神戸の街を案内したとき、「9月まではここにいるから。よかったら電話ください。」と いわれながら私が電話しなかったのは若い娘にありがちな軽い警戒心だったと思います。 とても魅力を感じて、もっと話をしたいと思っていたのに。
私はその後、彼の著作と写真集を全て見ました。 なぜ、彼が生きているときに彼の写真に気付かなかったのでしょう。 「もう2度と会えない。」死ぬということはそういうことだ。と その時も強く感じました。
でもね、夢の中で最後に一度だけ会いました。何故かエスキモーの村で 再会しました。「やっと会えたね」なんてドラマばりのせりふを夢の中で 聞いて目がさめてなんだか幸せでした。
ナルシスト直美で恥ずかしいですが、ちょっと書いてみました。スミマセン。でも
だれだって、そんな思い出の一つや二つはありますよね。