| 2002/07/11 | 台風 |
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子供の時は、台風はわくわくしました。学校は休みになるし、昼間なのに 雨戸を閉めて、家にはろうそくなぞ用意して、雨戸のない窓からこっそり 外を覗いたら、日常とはなんだかかけはなれた風景。しかも一度など 浸水までしたのです!大人の人たちがワイワイいいながら水が入ってこない ような算段をして大騒ぎ。そんなことさえ、子供の目にはお祭りのように 楽しく映りました。たぶん、ほんの少しの浸水で実害がなかったからですけどね。
恐かったのは、台風が通り過ぎた後の海に行ったとき。たぶん4、5歳です。 須磨の海岸に両親と行きました。私は浮き輪をつけたまま、あっというまに 海に走っていってしまったのだそうです。海岸に着いてまだ荷物もおろすか おろさないかのうちに。思っていたより波が高かったので海には入らないように 言おうとした矢先だったとか。「あっ」っと思ったときは背より高い波が 目の前にあって、あっというまに目の前が真っ白になって、海水をしこたま のみました。でも、だれかがひっぱって助けてくれたのです。私にとっては 一瞬、恐かったけど、すぐに無事、安全な場所に帰ったという気がしましたが 両親にとっては、あっと思ったら私が波に飲み込まれて姿が見えなくなり 「このまま、沖に流されてしまう!」と思ったのだそうです。
心臓の凍る思いだったと言っていましたが、いまなら本当に 想像するのも恐ろしいような出来事ですね。 とにかく、こんな日は家の中にいるのが一番です。 台風の思い出のある方、いらしたら掲示板に書いてくださいね。 では。