2002/09/23向田邦子の恋文

今日、「向田邦子の恋文」という本を買ってきました。以前から読みたいと思いながら忘れていたのですが 今日、たまたま新聞の書評で読んで、「そうそう」と思い出して買ってきました。

その書評にも書いてあったのですが、向田邦子さんの若い頃の写真は、「モデルでもなかった、 本の編集者だった彼女のこんな素敵な写真が、何故こんなにたくさんあるのだろう?」 というのは、私にとってもかねてからの疑問で、それをあるとき、友人が 「あの向田邦子さんの写真は、当時、彼女が付き合っていたカメラマンが撮っていたらしいよ」 という話を聞いて、とても納得しました。

以前にもこの日記に書いたことがありますが、写真は「撮る人と撮られる人の関係」が その表情に微妙に出ます。彼女のその頃の写真の目はとても凛とした強い意志が感じられ なおかつ、何か深い、訴えてくるようなものを感じさせられる、とにかく魅力的な眼差しなのです。

彼女が当時つきあっていたその人は13歳年上で妻子のいるカメラマンだったそうです。 「姉はあっぱれなほど、おくびにも出さなかった」と書いてある一文を読みました。

今からゆっくり読みたいと思います。