翌朝、雨戸を閉めた真っ暗な部屋で目がさめると何か「ゴーゴー」という音が聞こえます。 「あれ、なんの音かなあ？」「お風呂をわかしてるんじゃないの？」と私。 昔、子供の頃に住んでいた家のガス風呂を沸かす音に似ていたのです。 しばらくして、「ねえ、あれ、雨の音じゃない？」と友人。 あれまあ、本当にお風呂どころではなくザンザンぶりの雨でした。 台風の余波です。結局、宿のご主人にお願いして、車で三千院の登り口まで 車で送っていただきました。 実は私は２５年ぐらい前、大学生の時にも三千院に行っているのですが なんとその時も雨でした。でも、雨の三千院も人が少なくて苔がしっとりと 濡れてなかなか良いものなのです。ただ残念なのはお庭で写真があまり撮れない事。 でも、そのかわりに、縁でお抹茶と羊羹を頂きました。 昨日から、どちらかというとしょっぱいお料理が多かったので 甘い羊羹がとりわけておいしい！？ 風景にこだわる二人としては、一番のビューポイントで お茶を飲みたい・・でも、その席には先客が・・で、じっくり その席があくのを待ち、緋毛氈の上で雨に濡れる苔と池に 広がる水紋を楽しみました。