| 2002/10/24 | 相応 |
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私の知人は親から、スイス製の手工芸品の時計を譲られた。デパートにも
めったにはおいていないような古典的名作で、ダイヤなど宝石はいっさいついていないが
それでも買えば250万ほどするらしい。
愛用していたその時計の革バンドがすりきれたので取り替えようとした。 当人は「自分にとって相応」の5000円の革バンドを選び、取り替えてもらおうとしたら 店員が申し訳なさそうに進言した。 「お客様。さしでがましいようでございますが、これでは時計があまりにかわいそうです。」 では、と店員に頼んだら、せめてこれぐらいは・・と一万円の革バンドをおずおずと さしだした。 それとて、およそその時計には「格違い」ではあったろうが・・ 自分に相応したものを選ぶか、時計に相応したものを選ぶか・・ 早く、時計に相応する自分になるのがいいかな!?? 渋くて知性あふれ、かつ豊かな人に。 (ちなみに私の愛用している時計は1000円です。見合ってる・・・)
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