2002/12/13

子供の頃、雀は私にとってなんといっても憧れのかわいい小鳥。 なんてったって、「舌きり雀」にも出てくるし、それにいつも直ぐ目の前を ちょんちょんとかわいらしく跳ねてくれる・・

たぶん私が4歳の頃、屋根裏で雀がひなをかえしました。母が見つけて 降ろしたのです。親鳥は来ていなかったのか、人間の気配で来なくなってしまったのか。 母は「たぶんすぐに死んでしまうと思う」と言いました。お米をくだいて食べさせて みようとしたけれど、今思えば、そんな大きくて固いものを食べられるわけがありませんね。 あっという間に死んでしまいました。

何故か鮮明に残っている幼い頃の記憶です。まだ若い母。「サザエさん」の 「わかめちゃん」みたいな頭をしていた私。縁側の陽だまりが暖かかった 幼い時に住んでいた家。阪神大震災で壊れてなくなってしまいました。

子供の頃の暖かい記憶がたくさん残っていることに時々感謝したくなります。 雀のひなが死んでしまったことは悲しいはずなのに、何故か思い出すと それは暖かい思い出なのです。