| 2002/12/29 |
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私が子供の頃は、お正月はしっかりどのお店もお休みでした。だから年末の
食料の買出しは大事でした。心に残る楽しい買出しは、妹が高校生、私が
大学生の頃のものです。私は自宅から徒歩で大学に通っていたのでバスの定期は
持っていないのですが、妹はバスの定期を持っていました。
で、まず、母と妹が一緒にバスに乗って、市場に行く。散々買った食料を 妹がバスに乗って運んでくる。私は自宅近くのバス亭で荷物を受け取り、 妹はそのまま、そのバスでまた市場に行く。そして、母が買ったものを また運んでくるのです。 そうやって、3人でリレー方式で買出しをするのです。わけもなく心が うきうきとして楽しい仕事でした。 そして、2階の北側の小さな小部屋にダンボールの箱を用意して 野菜や果物、その他いろいろ並べるのです。 最後の買い物は「睨み鯛」とお正月のお花。これは潰すと大変なので 最後にそれだけを買うのです。 私たちが大きくなるまでは、この買い物を母は一人でどうやってしていたのだろうと 不思議になるほどの量でした。そうして、近所のパン屋さんから平たい木箱にはいった 丸餅が届けられ、それも北側の部屋に鎮座ましますわけです。 裏白を敷いた三宝にお餅をのせ、小さなだいだいをのせ、そのお餅の うらにあおかびがはえるころ、お正月も終わるのでした。 それでは、皆様、良いお年をお迎えください。
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