2003/01/30

私の父は今年74歳になります。父は双子だったそうです。 そのことを初めて聞いたのは、たぶん私が小学校の低学年の時です。

「自分の父親が双子だった。」というのは子供にとっては 結構、衝撃的な事実でしたね。「お父さんと同じ顔をした人が もう一人いた」のですから。学校にはやはり双子の人たちがいて だいたい、見分けがつきませんでしたから。

でも、その双子の兄弟は生後10ヶ月で亡くなったのだそうです。 7人兄弟の末っ子たちだった二人は上の兄弟の運動会に連れて行かれ 日射病にかかって亡くなったのだそうです。

父は元気に成長し、片割れは一年のお誕生日を迎えることもなく 去っていった。

「しげお」という名前のその兄弟に「あなたと二人分生かさせてもらったよ」 と父は思っているかもしれません。