2003/02/07

ずっと、「無口である」と思っていました。父のことを。 そうではないと知ったのは、父が入院してからです。

子供の頃、銀行員の父は忙しかったせいもありますが、それにしても やはり親子の会話は少なかったと思います。

手術の直前に母が上京してくるそれまで、お見舞いに行くと私と父と二人。 その時に、実は父もよく話すのだということを知りました。 「糟谷家のルーツ」「若い頃の話」「子供時代の思い出」「仕事を引退してからの生活」

今まで知らなかったいろんなことを知りました。

母が上京して以来は、ついつい母の話し相手になってしまうので また父との会話が減りました。 そして、時々神戸に母が帰っているその間、またいろんな話を聞いています。

たとえ家族であっても、一対一で過ごす時間が時には必要であると思いました。

この間、長女の誕生日に一緒に食事に行ったのですが、その時は用事があって 次女は来られませんでした。長女と一対一。あるようでない会話の時間でした。

大勢でわいわいも楽しいけれど、そのような仲間とも時には 一対一でゆっくり話をしないと、実は何も見えていないこともありそうな、 そんな気がしました。