| 2003/04/05 |
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美しいキャンドルを買いました。高さ7センチほどのグラスの底に色付きの天然石が沈められ その上に無色透明の蝋が流し込まれて、芯が立てられています。 灯をともすと、その明かりは無色透明の蝋とグラスを通して広がり、芯や石やグラスの 側面に存在していた空気の泡の存在を際立たせるのです。それは海中から立ち上る 気泡のように見えます。 灯は蝋を気化させながら燃えつづけ、やがてその灯はゆらゆらと自ら踊りだすのです。 おそらくは、グラスの下に下がっていくにしたがって、酸素が足りなくなっているのでしょう。 やがて、蝋はまだたっぷりと石を覆い存在しているのに、灯は残念ながら 不完全燃焼をはじめ、すすを出しだすのです。 灯が消えると、あれほど美しく見えていた気泡がその存在をなくします。 上から差し込む光を失った石は、同じ存在でありながら、美しさが違います。 そしてまた、私は新しいキャンドルに灯をともしました。
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