| 2003/05/03 |
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「後、どれぐらいでつく?」 「今どこ?」 「待っているんだけど」 と、さっきから娘はボーイフレンドに頻繁に電話を入れている。 自分の作った料理で彼氏をもてなそうというわけだ。 私はその様子を隣でみながら可笑しくて仕方がない。 彼女がいらいらして、待ちくたびれているのが可笑しいのだ。 私は、高校に上がって遊びが楽しくなり、夜の帰りの遅い彼女に 何度同じような電話をして、いらいらと心配しながら帰りを待ったことか。 待つ身と待たせる身では、時間のたち方はおよそ十倍は違うだろう。 そのことを知っている人は待っている人がいらいらしたり、心配することを かわいそうに思って、きちんと連絡を入れるし、約束を果たそうと最大限の 努力をする。 ほんの少し、立場をかえて想像する力さえあれば、 お互いに幸せでいられる。 そういう当たり前のことが当たり前に出来る娘に育って欲しいし それが出来る夫をみつけてくるといいなあと願ってやまない。
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