| 2003/05/11 |
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新緑の日曜の北鎌倉は当然人出が多い。 方丈の縁に座っていた私は、不思議な感覚に捕らわれていた。 階段を上り、少し高くなった縁に腰掛け、庭を見ていると 2箇所ある入り口から、人が入り、そして出て行く。 写真をとり、腕を組み、笑い、おしゃべりし、楽しそうに あるいはひっそりと、一人で、あるいは数人で、人はお庭に入り そして出て行く。 あるとき、人の影がぱたりとなくなり、方丈に数分の静寂が 訪れた。 さっきまで意にかいしていなかった、鳥のさえずりが聞こえ 風を感じた。 そのとき、私は地球の上に人類があらわれ、コマ送りのように 一瞬にして人間の人生が過ぎ去り、そしてまた人間のいなくなった 地球に戻ったような、そんな感覚に捕らわれた。 「ああ、これはこの間読んだ遺伝子の本のせいだ。」 どうも、影響を受けやすい思考回路持っているようです。(笑)
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