2003/07/17

結果として、一人旅になった上高地行きでした。

高校の修学旅行で大感激した上高地の美しい景色を両親に見せたいと、 計画した旅行でした。が、直前になって体調の不良から、8時間半に及ぶ バス旅行は自信がないと、父が言い出したのです。

毎日、ピンスポットで見ていた上高地の天気予報はずっと曇りか雨。 さんざん、バスにゆられたあげく、ずっと雨ではもしわけない・・ でも、もしたとえ2時間でも晴れ渡ったら、あのすばらしい穂高連峰を 見せてあげられるかもしれない・・・

毎日、少しづつ変わる天気予報を祈るような思いでみつめていた 矢先の、一人旅決定でした。

こうなると、また思いは微妙に変わってきます。

私個人としては、もちろん、いい天気であってほしい。そのほうが嬉しい。 でも、天気になったら「大丈夫よ!行けば元気が出るって!」と 強引にでも誘って、両親を連れてくればよかったと、後悔するかもしれない。 雨なら、「こんな雨だったんだから、こなくてよかった。」とあきらめがつく。

思いは複雑です。

雨に濡れる横浜のバス乗り場を夜に出発し、早朝6時につくと曇り空でした。

が、なんと、翌朝も、その次の朝も、ホテルの人もびっくりすほど見事に晴れ渡ったのです。

その朝、両親から私の携帯に「天気が良くなって本当によかった」とメールが届きました。

両親は両親で、娘である「私」が嬉しいことを、もっとも望んでくれているのだと 嬉しくなりました。せめてこの景色を写真にして持ってかえるのだと カメラを片手に朝食もそこそこに飛び出した私です。