| 2003/08/03 |
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女性としては私は物をよく捨てるほうだ。時々思いっきりよく整理して 「あ〜、すっきりした」とにんまりする。 そんな私でも、使わなくなってもどうしても捨てられないものがある。 それは結婚するときに祖母や母が持たせてくれたものである。 この春、もうここ18年ぐらい使わず、それでも捨てられないでしまってあった 炬燵を妹が欲しいというのでもらってもらった。これは今90歳をすぎて 寝たきりになってしまった私の祖母からの結婚祝だ。 妹も同じ物をお祝いにもらい、炬燵愛用者だった妹は、それがだめになってしまったとのことで とても喜んでもらってくれた。堅実で優しい妹である。 遅い梅雨があけて、蒸し暑い夏本番となった日曜日の今日、久々に窓磨きをした 私は、汗をたっぷりとかいた。 そして、シャワーを浴びた後、思い出したように、これもまた、母が結婚するときに 持たせてくれたボデイー・パウダーを身体にまとった。 結婚して24年にもなるのに、それは24年前と何もかわらずさらさらで よい匂いをさせている。 おもえば、そのボデイー・パウダーを私に持たせてくれた母の年齢に 私は後、一年で追いつく。私は二人の娘に何を持たせてやるだろう。
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