子供が使った残り一枚の青春切符を使って、９時間かけて快速をのりつぎ 神戸から帰ってきました。 米原から静岡まで同じボックスに座った大学生三人の女の子達も 耳に入る会話の端々から、青春切符を使って京都にやってきたということが 分かります。 自分の娘と同世代の彼女達の会話を耳にはさみながら、本を読みます。 話し掛けたい気持ちは山々ながら、楽しげな会話の邪魔をしても いけないかと、タイミングを見計らいます。 列車が静岡に滑り込む少し前に、京都はどうだったかと話し掛けてみました。 そうすると、朝５時に見た、人がだあれもいない清水の舞台の豪勢さを 三人が競うように語り、デジカメで撮った写真を見せてくれ、夜行列車乗り換えの バトルの様をなげき・・と、ここで静岡に着いてしまいました。 大人なら根をあげたくなるような、暑い暑い京都の街を 三人が歩く姿を見たような気が一瞬しました。 秋になったら、私も京都へ行きたいと思いをはせながら彼女達と別れたことです。