| 2002/10/30 | 泳ぐ |
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吉本ばななさんは私の好きな作家の一人です。
本をそんなには読まない私の娘達にもとても評判がいい。 なんともいえない、独特の透明感と素直さと繊細さとが ないまぜになった、不思議な世界が広がります。 今日は私のマンションが水道工事で断水。トイレも使えないというので ジムに行ったところ、これがまた忘れていたのですが(毎月のように 忘れている健忘症の私)月末休館日で、結局本屋さんで散々立ち読みをしたあと ばななさんの新刊を買って、カフェでココアを飲みながらそこで一冊読んで過ごしました。 五つの短編からなる本を三篇読んでは一息つき、後は一編づつ。 目をあげれば、さっきと同じお客さんもいれば、新しいお客さんもいる。 本を読んでいる間は本の活字の世界を泳ぎ、ふと我にかえれば そうやって目は回りを観察しつつ、思考は自分の過去を振り返る私がいる。 そして今は、どうやら私の娘がベットのうえで「ばななワールド」を 泳いでいるようです。秋の夜長がふけていきます。
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