2004/2/3期待

「期待する」という言葉は一見いい意味を持つようなニュアンス・イメージがあるが、 よおおく、考えてみるとそうでもないことに気づく。

だいたいが、「期待」という言葉の裏には、期待される人間の意志ではなく、 期待する側の希望的観測が入っている。

それは言い換えれば「甘え」かもしれない。 期待して待っているぐらいであれば、自ら状況を分析し、 対策を練り、出た結果で自分が判断すればいいのだ。

人は往々にして「期待する」。そしてそれがかなわなかったとき、 「裏切られたのごとく」感じ、自らを犠牲者のように位置付ける。

「期待」は家族間でも、恋人の間でも、友人との間でも、そしてまた ビジネスの場でももたれる。

期待して待つことはやめよう。そしてまた、期待に答えようと、 それを目的に行動するのもやめよう。他者の期待に答えることを 目的にすると自分を見失ってしまう。今、何をすることが必要かを 考えなくてはいけない。

昔、「くれない族」という言葉があった。 「〜してくれない」と不平を溜め込む人たちのことだ。 そうはなるまいと努力してきた。 思うようにならない自分がいるときもあるけれど・・