| 2004/2/9 | ゆとり |
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この間、大変な贅沢をしてきました。
懸賞に当たって、なんと一人一泊10万円もする宿に泊まったのです。 事前にネットで見たところ、りっぱな二間の和室の間は石庭で つながり、窓際には海と浜を見下ろすサンルーム。 しかし、実際に行ってみて驚いたのは、それ以外の部分の広さでした。 「お着替え部屋」「衣裳部屋」「布団部屋」「やたらに広い玄関」 「やたらに広い廊下」 それらの、写真には写りきらない部分のゆとりが、こんなにも心を 伸び伸びさせるのかと、驚きました。 諸般の事情から(笑)限られたスペースで暮らす私たちは いかにコンパクトに機能的に空間を利用するかと考え、 できれば、廊下などは少なく押さえて、居室部分や物入れがほしいと 考えます。それはやむをえないことです。 この間、新聞を読んでいたときに、私が常々感じていたことと 同じことを書いていた人がいました。 「有能な人間が自分の時間をコントロールし、管理するのは もちろん大切なことだが、なにもしないぼお〜っとする時間を 作り出すことも、また大切である。何もしないというのは テレビをみるとか、ゲームをするとか、そういうものではなく、 本当に何もしないで、じっと、一人でいる時間のことだ。 そういう、のんびりした時間の中から、今までになかった 会話や発見がうまれる」 一見、無駄とも思える時間や空間のゆとりを 忘れがちな現代の私たち。 特に、空間に関しては、なかなか自分では作り出せないものだけに、 私も気付かないで暮してきました。 それを知ったという意味でも「贅沢」な旅だったなあと、 咲き始めたばかりの河津桜を眺めながら帰途の電車に乗りこんだことです。
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