2004/2/14あとあじ

この間、長女がぽつんと言いました。

「かけてもらった優しさや、思いやりは、その一つ一つが心に残るわけではない。  おいしいものを食べたときに、『あれがおいしかった、これがおいしかった』と 思うのではなく、うすぼんやりと舌の上に残るあとあじのように、その優しさや 思いやりが心を豊かにしてくれる。その感触を幸せな「あとあじ」として 覚えている」

「そういう記憶があると、人は自然と、その同じ気持ちのいいものを 人にも与えたくなるし、気づかないうちに与えているのだと思う」

バレンタインにチョコレートを口にするとき、 その、後味の甘さに、チョコをプレゼントしてくれた人の 優しさを思い出せるような、そんな本物の関係を ぜひ、娘たちにももってほしいと願う私です。