2004/3/7お雛祭り

きのう、あわててお雛様をしまった。毎日夫の帰りが遅いので 週末にしまおうと思っていたのだが、次女に「七日までにしまわないと お嫁にいきおくれるらしいよ」とせかされた。(笑)

それは困ると(笑)おおあわてで、とりあえず空箱なら私でも降ろせるので しまって、帰ってくる夫に上に上げてもらうことにした。

「お雛様もきっちりだしたりしまったり出来ないようなずぼらな母親に育てられた 娘はいきおくれる」というのが、昔の人たちの考えたいましめである・・というのが 定説のようだ。

私のお雛様は五段の段飾りだった。生まれた家の床の間にあわせて段が作ってあったとかで 2歳の時に引っ越して、それからはその段を使うためになんと本を階段状につみあげて そこにセットするというおおがかりなことをしないと飾れなくなってしまっていた。

ゆえに、私が段飾りされているお雛様をみたのは小学校2年生のときが最後だ。 その後は、親王飾りだけに縮小された。

学校から帰ると、ちょうど母が本をつみあげている真っ最中だった。 本好きの父だったので本だけはたくさんあった。本をあまり読まない母は 本を決して捨てようとしない父の気持ちがわからないと、よく愚痴をこぼしていたが そのときばかりは、きっと「良かった」と思っていたに違いない。

子供はげんきんなもので、出すときは嬉々として手伝うが、しまうときは 当然しらんぷり。きっと母もそれで嫌気がさして親王飾りだけに縮小したのだろう。

子供は行事もお客様も好きだ。自分が小さかった頃を思い出してそう思う。 大人にとっては「クリスマス、お正月、バレンタイン、お雛様、ホワイトデエイ 母の日 父の日」と押し寄せる商業主義に飲み込まれているように感じてしまうが・・

我が家でも娘達が大人と子供の中間ぐらいになり、もう、自分達の世界にどっぷりと 浸っているので、親と一緒に「雛祭り」なんていうことはない。 それでも「早くしまって」と言いに来る次女を見ると私は笑いをおさえることが できないのである。