2004/7/13同窓会お礼状

30年を超える遠い彼方の記憶の糸玉が、初めはもどかしくもゆっくりと、 やがて勢いをつけカラカラと、ほどけていく心地良さを感じた時間でした。

中学時代の顔写真が入った名札の置かれた受付の長テーブル。「全然かわらないね〜」 「お前、今までどこで何しとったん?」「大きくなったやないか!」 いろんな台詞がとびかう中で交わされるフルネームでの呼び合い。 「なんで下の名前までそんなにすんなり出てくるんやろ!??」

やがて始まった先生方の点呼。懐かしい声のトーン、変わらない立ち姿、 なんだか聞いたことあるようなジョーク!! そして、あの分厚くて硬い出席簿のカバー。 そうです。私たちはあの頃、毎日、毎日、先生方からフルネームで名前を呼ばれ、 ときには出席簿の角で頭をやさしく「コツン」とやられながらも、 「はい」と勢い良く返事を繰り返してきたのでした…。

その繰り返す三年間の時間の中で、互いの名前をフルネームで記憶に刻み、 やがて別れ、先生方も私たちもそれぞれの時間を生き、 そしてまたひとときの夢のような時間を共有させて頂くことができました。

同封されていますのは、その楽しいひと時を切り取った写真と私たちの名簿です。 またお目にかかれる楽しい時間に想いを馳せながら、お送りいたします。