| 2004/9/01 | 夫婦の形 |
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世に多くの夫婦がいるが、結婚20年を超え、30年、40年、50年と
心からお互いに愛し合っている夫婦はどれぐらいの割合でいるのだろう。
テレビのドキュメンタリーで若年性のアルツハイマーになった妻を 看病する夫をみたことがある。医師の仕事をやめて自分の手でめんどうをみていた。 「看病は大変ではありませんか?」の問いに 「愛しくてたまらないのですよ。側にいて笑う顔を見るのが生きがいなのです。」と60代の夫は 答えていた。 妻が夫の看病をするより、夫が妻の看病をするほうがドラマにはなる。そういうテレビ局のおもわく?を差し引いても 思わず涙してしまった。それはかわいそうで涙がでたのではなく、二人があまりに幸せそうで 涙がでたのだ。 「愛しい」という言葉が私は好きだ。それは同じ「愛」という言葉を使っていても 「愛している」とは何かが違う。「理性では抑えきれない心の底から愛情」というのもを その語感から感じるからだ。 「愛しくてたまらない」・・本当になんてすばらしい響きだろう。
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