| 2004/10/27 | 言葉と気配 |
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私は本を読むのが好きだ。特に、時間がたつのも忘れてしまうような引き込まれる文章に
出会ったときは、かなりの幸福度である。ベットにもっていはいると何故か15分以内に必ず眠くなってしまう
「巨匠」と呼ばれる作家もいるし、たまにだが「読んで損した」と思う作家もいる。
気に入った作家の作品でも、全てが好きというわけでもない。 だが、気に入った作品には一つの共通点があると思う。 それは、その作品を書くときに、作者に「強烈に伝えたい事柄」がある時だ。 人は「本当に伝えたいこと」がある時、その文章は生きている。 ますを埋めるために言葉で遊ぶとき、どんなに「上手」に書けていても 心には迫ってこないのだ。 一方で会話のコミュニケーションは少し違う。本では「言葉」が全てだが 人間の会話では、私は「気配」をもっとも大切にする。この「気配」なるものは 「言葉」ではなかなか表現できないものだから、これまたやっかいでもある。 ただ、「心が通っている」ときは不思議とお互いにその「気配」を感じるものだ。 ・・・と私が一方的に思っているだけだったら寂しいけどね。(笑)
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