| 2004/12/22 | 幸せの追随 |
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見たことのない、自分が写っている写真を中学同窓会の忘年会で
見せてもらいました。
中学三年の男子同級生のアルバムに貼ってあった写真の私は高校一年生。 真っ黒に日焼けしているのは中学時代と同じですが、セミロングに伸ばした髪は 「短い子供らしい髪が一番」という母の影響からやっと抜け出した「高校生の証拠」。 写真の隅に小さく印刷されている1973という数字も、私が高校一年生であることを 示しています。 水色の水筒を肩にかけ、紙袋を提げた私。 瞬間、それが私なのかどうなのかも自分で分からなかったほどなのに、 人の記憶とは面白いもので、数十秒後には、それがいつ、だれが撮ったのか、 私が持っている紙袋の中身が何なのかも思い出しました。 高校一年生の夏休み。私は中学時代の同級生に誘われて、夏の甲子園に行ったのです。 まあ今思えば「デート」と言って良いようのものですが、当人はいたってぼおっとしていて、 気をきかせて母がさっさと作ってくれた二人分のお弁当と水筒を持って出かけたのです。 紙袋の中身はそのお弁当。 見に行った試合の片方のチームが「柳川商業」だったことも思い出しました。 写真を撮ったその「デート」の相手の男子生徒ではない「アルバム所有者」のところに 何故私の写真が残っているのか、その経緯はとうの「アルバム所有者」も記憶にないというのだから 謎のままですが(笑) 映画の中で良く使われる「フラッシュ バック」という手法。 ここ数年、高校や中学の同窓生との再会は、何度もそれを私にもたらしてくれました。 それはまた、幸せの追随でもありました。幸せな時代を共有できた仲間たちに感謝。
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