| 2005/1/22 | 長く生きるということ |
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昔、私は「ケ・セラ・セラ」という歌が好きだった。若い頃の私は「根拠のない自信」で
溢れかえっていた。今になってそう思う。痛い目に会う経験の少なさがそうさせた。
「なんとかなる」と思っていた。
年齢を重ねるごとに、私は心配性になっていくようだ。 結婚する頃、今思えば私の両親は今の私と年齢がかわらない。当然、若くて元気で 私の祖母でさえまだまだかくしゃくとしていて、私にとって「老い」は現実ではなかった。 一昨年、私の祖母が95歳で亡くなった。子供の頃はよく私の家に遊びに来てくれていたけれど、 私が結婚してからは訪ねる機会も少なくなり、それでも、亡くなる数年前からは、 「次は会えないかも」と帰神するたびに病院に寄るようにはしていた。 25年前にはまるっきり見えなかったものが今の私には見える。更に25年後の私には きっともっといろんなものが見えるようになっているだろう。
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