| 2005/2/13 | 耳鼻科 |
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私は今、耳鼻科に通っている。昔から「ばかは風邪をひかない」というが
私はおそらく15年以上、風邪で寝込んでいない。
今回も寝込むことはしていないが、珍しく「副鼻腔炎」なぞ起こしてしまい、 もう2週間通っている。 この耳鼻科はあるいて5分ぐらいのところにある。次女は幼い頃アレルギー性鼻炎で 2歳ぐらいから幼稚園卒業までずっと週に2,3回通っていた。とにかく込んでいる。 朝、次女にビデオを見せておいて、私は病院に診察券を出しに行く。8時半に受付のおばさんが 診療所の鍵をあけにきてくれる、15分ぐらい前にいってもすでに10人ぐらいは並んでいる。でもとにかく 並んで診察券を出す。走って家に帰る。診療は9時半からなのでその時間に合わせて、今度は二人で行く。 治療が終わって会計を済ませ、薬局に寄って家に帰るとだいたい11時半。 あきるほど通ったものだ。 その医院はご夫婦で診療されている。男先生は恐かった。娘は女先生に診てもらいたがったものだ。 あれからすでに17年以上。久しぶりに行ったその耳鼻科は、驚いたことには、受付のおばさんも、看護婦さんも 、先生も、だれも 変わっていなかった。ただ皆が少しづつ年齢を重ねただけだ。 恐かった男先生。あの頃おそらく50代だった先生も70を超え、優しいおじいちゃんになっていた。 診療も体にこたえるのだろう。水曜、木曜、日曜、祭日が休診で土曜日は半日。 あの頃はぐずる次女を抱いたり、なだめたりの2時間で本当に消耗した。今も「いやだ〜」と 診察台で泣き叫ぶ子や、待合室で「いつまで待つの〜」とじれている子供たちをなだめすかしながら がんばっている若いお母さんをみると当時の自分の姿と重なり、ちょっぴり切ない。 この間の土曜日は連休の谷間の半日診療ということで階段まで人があふれていた。 それでも私は一人だから新聞2誌をすみからすみまで読み、「40分ぐらいかかります」と 言われた薬局では、薬ができたら携帯に電話をしてくれるというサービスがはじまっていて 私はお昼を食べながらゆっくり待つことが出来た。 私も娘も先生も看護婦さんも、みんな17歳年取った。 「患者さんへ。器具が破損した場合はおそれいりますが実費をいただきます」という黄ばんだ張り紙と ネブライザーの吸入器具はあの頃と何も変わっていないけれど。
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