2006/4/23遠い昔の日記(3)

記憶は更にさかのぼること5年。小学校2年生の時だ。 「加古川のおじいちゃんの病気が重いから看病に行ってくるね」と 母は一週間ほど留守をした。その時は母方の祖母が留守番にきてくれた。 私は祖母が大好きだったし、祖母はお料理上手で毎日楽しみだった。

私にとってはなにげなく過ぎたあの一週間に母は手術を受けていたのだった。

母は自分が留守をする前に、大丸に行って買い物をしてきた。 自分に万が一のことがあったときを想定して 私と妹に紺色のくるまひだのスカートと白いボウタイのブラウスを 買ってきてくれた。 そんな「お姉さんぽい」洋服など持っていなかったので とても嬉しかった。喜んで試着している私と妹を母はどんな想いで 眺めていたのだろうか?

私の記憶には残っていないが、母はその時、私たちの新しい下着も 買い揃えたという。