2006/7/31泣き上戸

珍しく、夕食時に神戸の母から電話があった。私は調度スパゲッティをゆでかけたところだったので 「後、8分だったら話せるよ」と笑う。

「今日はね、○○(私の長女)がご飯を作ってくれたのよ。ワインも飲んで酔っちゃった。」と 本当に酔ってる口調の母。

実は、今、私の24歳の長女が彼氏と一緒に私の実家に夏休みを過ごしに行っている。 娘は赤ちゃんのときから、ずっと夏休みは神戸だし、幼稚園教諭として働き始めてからは 春・夏・冬の長期休暇は必ずおばあちゃんのところへ行く。それも、もう5年目になった。

母は今でも元気だが、普段は小食の老夫婦二人での生活なので 若い二人が来ると、どれぐらいの食事の量を作ったらよいかと、あたふたする。 最近では結構料理上手になった長女が、今夜は腕をふるったらしい。

「夕食作ってもらってね、今は片付けしてくれているから一人で2階に上がってきたのよ・・」 そういいながら、母は急に泣き出した。「料理つくってもらって嬉しい・・」と言いながらも 本当は何か悲しいことがあったのかとびっくりしていると 「あんまり嬉しいから泣けてきちゃった・・」と母。ワインに酔って泣き上戸らしい。(笑)

「もう、おばあちゃんったらね、『こんな嬉しいことは初めてだ』って言うのよ! 私が神戸でおばあちゃんたちのためにお料理作ったのは初めてじゃないのにね!」と 後で電話で話した娘は笑った。

神戸の夜は、若い声が響いて幸せそうだ。 私も横浜で静かに嬉しい。