2007/6/12もし・・2

だれもが映画の中で見たことがあるだろう。女性がデートの前に鏡の前で あれこれと洋服を着替え、ああでもない、こうでもないとポーズをとるシーン。 二人の関係が恋人以前であればなお、気合の入り方も違う。 鳥はおすが美しい羽を持つ種が多く、その羽を広げてはダンスを踊ってアピールするが 人間の男女ではなぜか鏡の前でポーズをとるシーンに出てくるのは女性。 あるかもしれないが、私は未だに男性が鏡の前でポーズをとる映画を見たことがない。 ・・いや、あった。「ジゴロ」だ。

女性雑誌の見出しには、「どういう自分を演出するか」というタイトルがあふれる。 「もてふく」「ちょいみせ」男性版では「ちょいワルおやじ」が流行った。

思春期の男女はとりわけ自分の外見に悩む。もう少し鼻がつんと上を向いていたら。 目が二重だったら。にきびあとがなければ・・

鏡がなければ(もちろん、写真、ビデオ、その他もろもろ自分の姿形を確認 できる全てのものを含む)人は自分自身をどう認識するのだろう。からだつきは自分で ある程度見ることができる。背の高さは相手との視線のやりとりで実感する。 胸が大きいか、胸板が厚いか、お腹が出ているか・・そんなことも見ればまあ 一目瞭然。でもそれは、たとえば動物が相手との優劣をきそう条件に似通っている。