2009/3/25ある家族の物語2

 私は奇異な偶然に驚いた。実は、前日に介護の問題で同じ英語学校に通う女性と一時間ほどお茶したばかりだったのだ。その女性の、鹿児島に住んでおられる実母が昨年の九月に脳卒中で倒れた。幸いに一命はとりとめたが半身が不随になったそうだ。子どもは娘が二人。彼女はその長女で妹さんは千葉におられるとことだった。

 「突然のことで本当にパニックになりました。やはり鹿児島は遠いです。三ヶ月のリハビリの後、もう病院には置いてもらえません。長女である私が横浜に引き取った方がいいのだろうか・・と悩んでいたときに、お教室で今日も一緒だったAさんがアドバイスをくださったんですよ。あの方も大分にお母さんがおられて、やはり介護のために一月に一度大分に行かれているのです。『ひきとれないということに罪悪感を持ってはいけないですよ。横浜は介護施設は三年待ちです。一人でがんばってもう無理と限界が来てもすぐには施設には入れません。共倒れになり、下手したら母親を憎むような状況になるかもしれない。よく考えて、鹿児島の施設に入所できるようならソーシャルワーカーさんと良く相談したほうがいいですよ』と言われたのです。」と。