| 2009/9/2 | 病が教えてくれたこと5 |
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「何もありません」・・え??何もない?? あまりの予想外の答えに夫はいまだ無表情のまま。一方私はふきだしてしまいそうなのを必死でがまんした。心配性の夫は更に食い下がりいろいろ質問していたが、私は一気に肩の荷を降ろし心配して連絡を待っている娘たちにおおいそぎでこっそりメールした。 「何もないって!」 大笑いだった。長女も晴れ晴れと異国へと旅立つことができた。そして何よりすばらしいことには夫が180度変わったのだ。 今では、会う人ごとに「奥さんを大切にしなくちゃ男はだめですよ」とのたまわっているらしい。 人生にはこんなこともあるのだ。娘は「あれは亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんが、お父さんが老後を幸せに暮らせるように仕組んだことだよ」と笑って言う。 あの春から二年。今では我が家はすっかりかかあ天下だ。
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