東京・本郷界隈から横浜の近代建築

朝、東京大学近くの本郷会館(フォレスト本郷)をでて、西に急な坂を下ると、菊坂。樋口一葉が暮らしたあたりが残っていて、使った井戸がそのまま残っている。すこし北にすすめば、通った質屋の蔵と細い路地がある。いまにも一葉が現れそうな気さえする。こんな東京があったのか!

   


東大正門から入り、三四郎池をみて、安田講堂の裏手から池之端門から旧岩崎邸へ。明治の建築家コンドルの作。かつては広大な庭園と壮大な和式邸宅(一部残存)があったそうだが、法務省書記官研修所が建てられてしまった。二階のベランダから見る庭園は美しい。旧岩崎邸のすぐ北のところにあるのが「無縁坂」。さだまさしの曲で有名だが、その歌詞の中の「忍ぶ、忍ばず無縁坂」というとおり、もうすぐのところに上野・不忍池がある。

   


「日本大通り」(みなとみらい線)下車。新聞博物館見学。明治時代から現在までの新聞の歴史を学ぶ。当時の新聞がそのまま展示してあって、けっこう面白い。展示されていた1930年代の新聞から、宇都宮徳馬が共産党弾圧(逮捕された中に小林多喜二、田中清玄、山田盛太郎などの名も)で逮捕されていたことを知った。左上が新聞博物館のある建物(旧横浜商工奨励館)。あたりは、横浜が日本の近代建築の発祥の地であることを教えてくれる。右上は神奈川県庁。大学時代見慣れた名古屋市役所に似ている。ちなみに名古屋市役所は映画「笑の大学」で警視庁として描かれている。長い廊下が特徴。左下は開港記念館(旧開港記念横浜会館)。右下は横浜地方裁判所。たしか陪審法廷が残っていたのだが、桐蔭法科大学院だったかに移設されたらしい。