秋の新燃岳に登る


2001年11月4日(日曜)

 昨日とうってかわって、晴天。9時に自宅を出発し、10時30分に新湯に到着。行く途中、警官がやたら多かった。警察のバスを何台も見かけた。信号ごとに警官が立っていて、信号を操作していたので、これはきっとVIPの登場かなと予想していあたら、予想通り、霧島いわさきホテルの下あたりで、「宮様ご一行」らしき一団とすれちがった。 VIPが誰かは一瞬のことで判明せず。中旬に「植樹祭」のミニ版で皇太子がくることになっているから、リハーサルだったようだ。歓迎する人がだれもでていないことを考えると、やはりそうだったのだろう。


 新湯温泉あたりはすでに車でいっぱい。駐車するところが見つからず、やや離れた道路脇にとめた。歩き始めて1時間くらいは林道を歩く。林道の終点である川岸当たりは紅葉がきれい。このコースは霧島では紅葉の美しいところと聞いた。しかし、それほど「全山これ錦」といったほどの鮮やかさはない。南の国ではどうしても、紅葉はいまひとつ。


           

川にかかった細い板の橋をわたると、そこから本格的な登山コースになる。そこから40分くらいがきつい。水のない沢との出会いで、沢にそって上がってしまい、道を間違えそうになった。「→新燃岳」と書かれた看板を見落としてしまっていた。すぐに元の道に戻る。道がややわかりにくい。しばらくいくと、新燃岳の中腹をトラバースする感じであまり高度がかわらない道がつづき、獅子戸岳と新燃岳の分岐につく。ここからは霧島縦走路のメインコースである。15分くらい、新燃岳の火口壁の登りにとりつく。それほど苦もなく、火口壁の上まで上がる。火口壁を歩くのはとても気持ちのいいコース。ススキが茂るなかを、道がつづき、右には煙をあげる火口がひろがり、下には緑色をした火口湖がある。左には、遠く小林方面が眼下に広がる。




しばらくいくと、鋭角に尖った高千穂峰が見えてくる。新燃岳山頂は1412m。ここからの高千穂は美しい。そこから下れば中岳である。山頂から「団体ツアー」らしき中高年一行20人くらいが山岳ガイドを先頭に下っていった。頂上でやや遅い昼食(13時ころ)。



           

 そこから往路を引き返す。こぶしくらいの石がごろごろしていて、やや歩きにくい。帰りの林の中の道では、木の枝に赤いテープがまきつけてあるのに気がついた。行きには、下を向いていたせいか、あまり気がつかなかった。これに沿って、降りていけば、間違えることもない。15時ころに新湯温泉到着。有名な秘湯である新湯温泉に入ろうとしたが、休日とあって、かなりの人出。まるで町の夕方の銭湯のよう。そこで今回はパスし、丸尾あたりで露天風呂をさがしたが、温泉のみ可というところが、もう午後4時ちかくになっていたので断られ、すぐには見つからず、結局、入浴せずに、帰宅することにした。高速道路はかなり混雑していた。6時ころに帰宅。




はじめに戻る