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DIOは本当に偶然生まれたのか?

・・・答はNO。問題は誰の意図が働いたのかである。

 時間転移システム、FASSの開発中に偶然生まれたとされるDIO。しかしこのような複雑なシステムが偶然できることなどあるのだろうか。
       
  我々のすむ世界は3次元であり、時間は第4の次元と考えられている。だから時間を越えるという技術があれば、その応用で空間を越えることもできそうだ。つまりアクシズ(人間界)とパラノイアやアムネジア(魔界)という異なる世界の間に通路を開き、悪魔を召喚するのも不可能ではないだろう。     
 しかしDIOは悪魔との会話の翻訳や、仲魔をストック、管理する機能まで備えており、そこまで偶然にできたとは考えられない。     
 よって、「DIOは全くの偶然で生まれた訳ではない」というのが、私の結論である。     
 そうなると必然的に問題となるのは、偶然でないなら誰の意図が働いたのかということだ。
     

  仮説1「DIOの召還機能は偶然生まれ、その他の機能は何者かによって追加された」     

 DIOのプロトタイプが偶然生まれたのは1995年で、ナオキのDIOも1995年の武内博士からカレンの手を経て彼に渡ったものだ。つまり一年以下の短い期間に、DIOを実用に耐えるまでに完成させた者がいたということになる。     
  それが誰なのかは推測するしかないが、一番怪しいのは目黒技研の前所長八神博士だろう。     
 博士はREMIX(悪魔合体)を趣味としているくらいだから、その前提として悪魔を操るDIOも使いこなしているはずだ。また1991年に引退しているが、その後も研究所に顔を出してDIOのプロトタイプに触れた可能性は十分にある。そしてREMIXシステムを開発するほどの技術、悪魔への興味を持っていたことなど、多くの事実が彼を指し示している。     
 私の想像だが、博士はDIOのプロトタイプによって、悪魔が現れるのを目撃したのではないだろうか。そしてこの異世界の住民のことをもっと知りたい、話をしてみたいという博士の飽くなき好奇心が、DIOを完成へと導いたのではないだろうか。     
   
  仮説1.1(1999/10/22追加)
   
  上記仮説1には、重大な見落としがあった。
  八神博士がREMIX(悪魔合体)を「長年」趣味でやっているということである。1年程度では長年とは言わないから、八神博士はDIO(悪魔召還システム)ができる前からREMIXをやっていたことになる。これでは仮説1と矛盾してしまうので、仮説バージョン1.1を公開することにした。
  DIO無しでREMIXをするのは不可能ではない。悪魔を別世界から呼び出すのではなく、元々アクシズ(人間界)にいる悪魔を合体に使えばいいのだ。
 つまり八神博士は元々FRI-DAYの他にも悪魔の管理システムや会話翻訳システムを持ち、アクシズの悪魔と交渉、REMIXを行っていたという推測ができる。そして目黒技研で偶然次元を越えるシステムが生まれたのをいいことに、悪魔の召還機能をも開発し、DIOを完成させたというのが、現在の私の結論である。
 それにしても、八神博士はつくづく罪な人だ。本人には余り自覚が無いようだが・・・。

 
  仮説2「完成品の悪魔召還プログラムが転送された」     

 八神博士のせいにばかりするのは気の毒なので、全く別の説を一つ。     
  FASSが時空を歪めたことで、異なる世界や時代に存在する悪魔召還プログラムがまるごと転送され、あたかも偶然誕生したかのように見えたという説だ。     
  こちらは仮説1と違いほとんど何の根拠もないが、魔神転生の世界に平行して女神転生の世界が存在し、中島やスティーブンの造った悪魔召還プログラムを、FASSが時空を越えて引き寄せたとしたら・・・メガテン世界の広がりを感じるような、何だか夢のある話ではないか。

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