【鉄拳日記】−【怪しげなニーナ】
■95年5月○日(鉄拳1) 怪しげなニーナ
その日私は、サブキャラ ミシェールで連勝中だった(でも7連勝ぐらい)
すると、やっつけた筈のミシェールが隣に座り、突然声をかけられた。
「ミシェールって10連の間に投げられません?」
少々驚きながらも
「投げられますよ」
と答えたが、頭の中では、”誰でもコンボ中は、投げられるケドな〜”と思ったが、口には出さずプレイしていた。
「強いですね」
(おせじか?)
「でもサブキャラですから」
と、私(BGでかき消される)
「ミシェ−ルの10連って簡単です?」
再び問われる。
「簡単ですよ」
(ミシェール使いになりたいのかな?)
少々プレイをギャラリーした後、
「強いな〜」
と、溜め息まじりに去って行った...。
その後少々CPU戦で戦っていたが、乱入される。
「ニーナだ!」
ミシェール健闘空しく惜しくも敗れる。
「くっそ〜、メインキャラ’キング’の出番だ!」
「うりゃ〜!ミシェールの仇は取ったゾ!」
「むっ!またニーナで挑戦か!」
「どわ〜!今度は負けた〜!」
「うっひゃ〜!2連敗だ!」
一旦席を立ち、相手を確認っと、
「ありゃ〜!さっきのミシェール使い志望だ!」
(結構なニーナ使いではないか!ナメたマネしやがって〜!)
「キング!本気モードだ!」
「おっしゃ〜!文句無しで勝ったぞ!」
・・・と、又隣に座ってきた。
「キングも強いじゃないですか」
「こっちがメインなんですよ」
と、答える。
「ひょっとして全部使えるとか・・・」
「いやいやミシェールとキングだけなんですよ。はっはっは。」(このニーナ使いが!)
「以前むちゃくちゃ強い一八がいましたよね〜」
「おった。おった。」(名古屋弁?)
(通っていたので知っていた。話が合ってしまって、何故か虚しい)
「勝てました?」
「いや〜。確か勝てなかったと思う・・・」
と、話は終わり、彼は去って行った。
彼は、何故話しかけて来たのだろう。
私は、一人帰りながら、
「鉄拳仲間になっておけばよかったかな〜」
と、怪しげな彼の事を思い出していた。。。