【鉄拳日記】−【鉄拳2全国大会予選にでた】
■95年9月24日(鉄拳2) (ゲーメスト主催)鉄拳2全国大会予選にでた。
こ〜ゆ〜大会は、私自身初めてであり、どの位のレベルで争われるか私は知らない。その為、大会前のデータ収集は大切である。
大会前の2台(厳密に言えば4台だが)の鉄拳台には、大会に出場するだろう30数名の群衆が、その鉄拳台を埋めていた。
対戦台ではジャックがこの強者達の中、10連勝、20連勝と、驚異的な勝ち抜き数を示している。
そのジャックを私は、「喉仏ジャック」と名付けた。
″これは、マークしなけらばならないな。大事な所でのスタートは、しゃがみパンチか″ と、つぶやきながらギャラリーをしていた。
そのギャラリーの中には、「若ハゲニーナ」(これも私が命名)もいた。若ハゲニーナとは、私が時々遠征するゲーセンのニーナ軍団の中心的人物である。
対戦成績は、ほぼ互角(最近は勝っているが)であり、私の勝率を下げている数少ない人物である。
ただし、この若ハゲニーナ、ニーナしか使わない上に、空中に浮かしては10連コンボを入れてくる。(私も多少影響を受けているが(^^;)しかも強いので対戦相手が少ないのか、負けるとすぐ次のコインを投入してくれる″良い人″である。(もちろん連勝すればの話しだが)
やはりこの、若ハゲニーナも要チェックだろう。
その他、私と一緒に参加してくれたのは、鉄拳日記で登場した、あの怪しげなニーナ君であった・・・(いつの間にか鉄拳仲間になっている(^^;)
組み合わせ抽選の結果、私と、喉仏ジャック、怪しげニーナ君はAグループに、若ハゲニーナは、Bグループとなった。
あやしげニーナ君は1番を引きAグループ第1試合。私は10番を引きAグループ第5試合である。おっと私は、怪しげニーナ君、若ハゲニーナに影響されてか、ハセサンニーナで出場している。
■試合開始
あやしげニーナ君は人数調整の為、人より一試合余分に戦わなければならない。一回戦は、平八だ!
試合後、彼が述べていたように、平八は弱かった。(それとも私の指導が良いのか!)
すぐに彼は次の試合が待っていた。風間準との一騎打ちだ!(当たり前か)
彼は勝った。強いぞ!怪しげ!
これで彼は私よりも1つ上のレベルにいる。
もうすぐ私の出番だ!
私は猛烈に緊張している。喉仏ジャックや若ハゲニーナと対戦するまでは、負けてはならないのだ!
1回戦は、ポールだ!
幸いポールとは対戦慣れしている(感謝!平野孝しゃん)
心の中では″勝った″と思っているが、果たしてこの両腕が動いてくれるのだろうか!
さあ!出陣だ!ジャンケンに勝って2P側を取る。
1本目・・・どう戦ったか覚えていない...負けた。もう後がない!2本先取なのだ!
2本目・・・10連を中心に空中6連。しかし、空中6連が上手くつながらない。なんとか、勝利へ持ち込みタイとなる。
3本目・・・これも覚えていない。2本目と同様に戦ったのは覚えているが、しかしなんとか勝ちました...(よかった。良かった)
これで怪しげ君と同じ位置だ!
おっ!喉仏ジャックの登場だ!と、思いきやナント!ジャックのエントリーではなく、風間準ではないか!
喉仏ジャック改め「喉仏ジュン」に改名だ!
喉仏ジュンはやはり、ダウンさせられたら追い討ちが怖い。しかも、鬼殺し→流雲墜→大ダウン攻撃が痛すぎる。
喉仏ジュン、1回戦突破だ。
若ハゲニーナも、小まめな前後移動から(若ハゲニーナと対戦すると、間合いの取り合いで、むちゃくちゃ左腕がつかれるのだ)の攻撃、ディバインキャノンで浮かし→空中6連コンボで勝っていた。
二回戦、怪しげ君は、ヨシミツとの対戦だ!
1本目取られた彼は二本目、なんと!ヨシミツの不惑に当たって(ビューチフル)ダブルKOになって、ヨシミツの勝利となったのだ!
怪しげ君もナメられたものだ。だが、なかなか当てられない技でKOされた為、怪しげ君も、しょーがないと言った表情だ。ギャラリーうけもしたし・・・
二回戦私は、平八との対戦だ。
もう一本も取られる訳には行かない。自分に気合を入れる。
ダメだ!まだ緊張している。困った。私は、ここ一番に弱いのだ!(泣)
手に汗を握る戦いを解説したい所だが、どう戦ったのか覚えていないのだ!とにかく2連勝で勝ちました。″よっしゃ!″
喉仏ジュン、若ハゲニーナとも順当に勝つ。
この時点で、BEST8が決まった。
三回戦、怪しげ君を倒したヨシミツに対して、喉仏ジュンだ!勝負は喉仏ジュンの、貫録勝ちであった。やはり強いぞ!喉仏!
さて次は、私の番だ。
私はジャックとの対戦だ。ジャックは、ポール、平八よりも一発があるので気を付けたいところだ。
しかし、やはり未だに緊張している。(情けない)どうしても、ここで負ける訳にはいかないのだ!と、言う気持ちがはたらいてしまうのだ。
1本目・・・10連を中心に浮かして勝利を得る。とくに強いといった印象は受けなかった。この戦いもイタダキだ。
2本目・・・油断したのだろうか。コンボ中心に浮かそうとするが、失敗する。惜しい所で負けた。次こそは...
3本目・・・シザースメルトダウンをガードし、投げに入ろうとするが、しゃがんだままでスカされる。そこにワイルドスイングをを食らう。
次に10連を出すが途中で止まってしまい、そこにカウンターでシザースメルトダウンが入り、ヒッププレスを食らい・・・なんと負けてしまった・・・(大ショック!)
相手の残りの体力は、ほんのわずかだった。
しまった〜!
くやし〜!
あの時、投げではなく、アッパーからの10連だった〜!
く、くやしすぎる〜!
むちゃくちゃくやし〜〜〜!
緊張はしていた。だが、あの程度の腕に負けてしまうとは〜〜〜!
ここでハセサンの、鉄拳人生の半分は終わってしまった・・・
おわり。
と、終わりたいトコロだが、鉄拳トーナメントは無情にも続くのであった。
ハセサンニーナを破ったジャックの次の相手は、喉仏ジュンであった。
この準決勝からは3本先取になるのだ!
何と驚いた事に、ジャックは喉仏ジュンを押しているのだ!ジャック2勝1負とリーチがかかる!
ジュン、体力残りわずかの所でジャックを、鬼殺しからの連係で、なんとかタイに持ち込む。ジャック油断したか!
5本目も同じ要な戦いになるが、なんとか喉仏ジュンの辛勝だ。
その頃Bグループは、若ハゲニーナと、ロウが決勝の座を争っていた。
これも驚く事に、ロウが勝っている。何も聞いちゃいないBグループ。2本取ったロウが″よっしゃ〜!″と席を立った。
若ハゲニーナも知らなかったのだろう、″ガックリ″と肩を落とし席を離れた。
その時、″ファイト!″の声が・・・慌てた2人が急いで急きに着く。動揺したのかロウ、このセット負ける。
しかし、気を取り直したのかファイナルセットは、ロウリードのまま終盤にかかる・・・と、その時ロウは、逃げた。(と言って走り去った訳ではない)
ずるずると技をスカし、後ろへ下がり始めたのである。私は思わずロウの後ろで、″逃げロウだ!″と言ってしまった。(聞こえたかな?)
若ハゲニーナの追撃も空しくタイムアップ。逃げロウの逃げ勝ちであった。
私の声が聞こえたのか逃げロウは、一緒に来ていた友達に向かって、
「勝ちゃーいいのさ」
と、吐き捨てるように言ったのが印象的だった。
若ハゲニーナ、逃げロウに敗れる!
決勝戦は、喉仏ジュンvs逃げロウとの対戦となった。
この戦いは、若ハゲニーナに勝利して気が緩んだか、逃げロウ。喉仏ジュンは、1本しか取らせず勝利した。
しかし、くやし〜〜〜!
ジャックに勝っていれば、喉仏ジュンとの対戦が待っていたのに〜〜〜!
・・・大会の終わった会場は、私の心とは裏腹に、静けさを取り戻すのであった・・・。
P.S.
・・・10連コンボ、ワン・メキも発表されたが、ハセサンに春はやって来る事はなかった・・・。
なお、怪しげニーナ君は、数日後、鉄拳1からの持ちキャラだったニーナを捨て、ヨシミツに変わっていた・・・。