[ CSMA/CD による送信のフローチャート ]



[ CSMA/CD による受信のフローチャート ]



[ ステーションが HUB に接続されている場合は、HUB がジャム信号を送出する。]

 このことを 10BASE-T 、リピータハブの仕様から説明します。さらに、SQE による障害について説明します。

10BASE-T システムの構成例


10BASE-T の仕様

リピータの機能
SQE による障害

 衝突検出回路が正常な動作をするかどうかを確認するための信号が Signal Quality Error です。 フレーム転送直後にフレーム間ギャップの時間を利用して疑似衝突信号を発生させます。



 リピータ・ハブは衝突発生時に各ポートにジャム信号を送ります。 リピータ・ハブに SQE 信号が入力されると、リピータ・ハブはこの信号を衝突と解釈しジャム信号を発生させます。 このことによりネットワークのトラフィック状況が極端に悪化することになります。



 10BASE-T ハブの AUI インターフェイスに MAU を接続する場合は、SQE 機能を禁止状態にしなければなりません。


イーサネットと IEEE 802.3 の用語の違い

イーサネットIEEE 802.3
同軸ケーブルメディア( Medium )
トランシーバMAU ( Media Attachment Unit )
トランシーバケーブルAUI ( Attachment Unit Interface )
ステーションDTE ( Data Termination Equipment )


[制限付き二進指数バックオフアルゴリズム ]

 衝突発生時に再送処理の待ち時間を計算するアルゴリズムです。

 再送信間隔 T = スロット時間 × n
スロット時間 = 51.2 マイクロ秒 ( 512 ビット分の伝播遅延時間)
0 <= n < 2k [ k = 衝突回数、ただし k が 11 以上のときは 10 ]
 衝突回数によって物理層の混み具合を想定し、再送信の確率を変動させながら、対応していきます。