4B5B と 8B6T

4B/45 と 8B/6T 符号化の例

4B5B の例

 4B5B 符号化を使用して情報を送るためには、送られるデータはまず2つの「ニブル」に分割されなければなりません。 1バイトのデータが「0E」であれば、前半のニブルは「0」、後半は「E」です。 次にそれぞれのニブルが 4B5B のテーブルにしたがって変換されます。16 進数の「0」は 4B5B によれば「11110」で、 16 進数の「E」は「11100」です。

 100BASE-FX と 100BASE-TX では、4B5B への変換は、物理層の PCS 副層で行われます。 情報はさらに、100BASE-FX では PMA 副層で NRZI を使用して、100BASE-TX では PMD 副層で MLT-3 を使用して送信されます。

4B5B 符号化テーブル
Data (Hex)Data (Binary)4B5B Code
------------------------------
0000011110
1000101001
2001010100
............
D110111011
E111011100
F111111101

8B6T の例

 8B6T 符号化方式を使うときは、値は 8B6T テーブルに従います。それぞれのバイトは 6T のコードを持っており、 これは3つの状態からなる6ビットのコードです。4B5B とは違って、8B6T はそれだけで完全なコード化が済み、 その他の符号化は必要ありません。

 現在この符号化を使っているのは 100BASE-T4 だけです。8B6T 符号化は物理層の PCS 副層で行われます。 100BASE-T4 はその後で、データを流します。

8B6T 符号化テーブル
Data (Hex)Data (Binary)8B6T Code
-----------------------------------
000000 0000+ - 0 0 + -
010000 00010 + - + - 0
....... .........
0E0000 1101- + 0 - 0 +
....... .........
FE1111 1110- + 0 + 0 0
FF1111 1111+ 0 - + 0 0