100M イーサネットの紹介
イーサネットを使っている人はすべて、いつも、もっと帯域があればと願っているものです。
イーサネットは 1970 年代の終わり頃に設計されました。そのときには毎秒 10 M ビットというのは、すばらしい速度に思えました。
今日の、帯域をたくさん使うマルチメディアソフトウェアや、部門サーバのようなものでさえ、この 10 M という数字は、
十分でないと考えられるときがあります。より速いネットワークもあるにはあるのですが、それらは複雑でお金がかかります。
そこへ Fsat Ethernet が登場しました。
今までのイーサネットについて理解している人は、100M イーサネットについてもほぼ理解していると言えます。
100M イーサネットは、10BASE-T と同じケーブルを使いますし、アクセス方法も同じだからです。
ある種の例外の除けば、100M イーサネットはイーサネットと同じで、単に 10 倍速いだけのものです。
可能な場合には、10BASE-T のために設計されたのと同じ数字が 100M イーサネットでも使われます。つまり、単に 10 倍、または 10 分の 1 になるだけなのです。
100M イーサネットの実装
100M イーサネットは3つの異なった物理的実装として定義されています。
100BASE-TX ; カテゴリ5
100BASE-FX ; マルチモードファイバ
100BASE-T4 ; カテゴリ3
たぶん 100M イーサネットで一番人気があるのは 100BASE-TX でしょう。100BASE-TX は EIA/TIA 568 のカテゴリ5無シールドツイストペアです。
UTP-5 と呼ばれることもあります。10BASE-T と同じ対、同じピン配列で、中央の HUB にたくさんのステーションがつながれるというトポロジも似ています。
10 M イーサネットをマルチモードファイバ( 10BASE-F )に更新するのと同じように、100BASE-FX は 100M イーサネットのファイバ版です。
半二重は 400 メートルまで、全二重は 2 キロメートルまでとなっています。
100BASE-T4 ならカテゴリ3の UTP でも 100M イーサネットで使用できます。「 100M イーサネットはカテゴリ5しか使えない」というのは、
よくある間違いです。100BASE-TX ではその通りなのですが。8つのペアを持つカテゴリ3をステーションと HUB の間に接続しても、
100BASE-T4 による 100M イーサネットなら使うことができます。100BASE-T4 は毎秒 100 M ビットのデータを UTP-3 を通して比較的遅い速度で、
線中の3つのペアを使って流します。信号を分割して流すことによって、信号は十分に減速され、ケーブル容量を越えることはありません。
カテゴリ3ケーブルは通信のために4つの対、合計8つの線を持っている。10BASE-T では4本、2対だけを使う。
RJ-45 につなぐために、この2対の線しか持たないケーブルもあります。使用しているカテゴリ3ケーブルが4つの対を持っているならば、
そのケーブルと使って 10BASE-T4 による 100M イーサネットが可能になります。