
アドレスマスクの拡張使用
デフォルトのマスクは3つあり、「アドレスフィールドの最初の数ビットによって定義される」という考え方を持っていましたが、管理者が使いたいように使えるように拡張されました。
このようにしてオリジナルマスクにあった制限がなくなりました。オリジナルマスクには敬意を払わなければならない、という必要条件は残りましたが。
つまりこれは、拡張であって、縮小ではありません。
さて、あるサイトに 140.6.0.0 というアドレスが割り当てられているとしましょう。
これはそのサイトのすべてのステーションが、同じネットワークに属しているということを意味しています。
デフォルトマスクとして、最初の2オクテット(バイト)をネットワークを特定するために、残りのオクテットをホストを特定するために使わなければなりません。
このサイトをサブネットワークに分割したい場合、オリジナルの考え方の枠組みの中では、一段階以上に階層を分けることはできません。
全体がすでにネットワークに分割されており、それで終わりです。
今やマスクは設定可能なパラメータになったのですから、クラスBのネットワーク 140.6.0.0 に対して、クラスCのようなマスク 255.255.255.0 を使うこともできます。
このネットワーク以外の世界からすると、このサイトのすべてのステーションは 140.6.0.0 に属すると見えますが、
このサイトの中では、ルータは最初の3オクテットによって区切られた世界を認識することになります。サブネットワークになります。
このサイトは、140.6.1.0、140.6.2.0 〜 140.6.255.0 のサブネットワークに分割されます。
適当なパラメータによるデフォルトマスクの拡張は、オリジナルクラスのマスクの法則に従います。
つまり、クラスAのネットワークでは、最低限の値として 255.0.0.0 のマスクを、クラスBでは 255.255.0.0 を、
クラスCでは 255.255.255.0 を持たなければならないということです。クラスAとクラスBのネットワークは、例えば、255.255.255.0 というマスクを持つこともできます。
もしくは、最初の2オクテットがマスク値であるようなものの可能です。オリジナルのマスク定義に従うマスクなら持つことができるのです。
アドレスマスクを拡張することによって、現在あるサブネットを、さらに分割することができるようになりました。
例えば、140.6.0.0 というネットワークは 255.255.255.0 をマスクとしてサブネット化できます。
140.6.1.0、140.6.2.0、〜 140.6.255.0 というサブネットを作ることができます。