障害解決

タイプII LLCの障害解決

 タイプ2の LLC の解析は、SAMBE と DM のやり取りを追うことにあります。 ( DM は Disconnect Mode で、LLC のやり取りの一番最後のフレームのことです。) シーケンス番号と確認応答を追跡します。シーケンス番号はフレームに番号を付けます。

REJ(拒否);相手が間違ったシーケンス番号を送ってきました。
FRMR(フレーム拒否);相手が無効なフレームやシーケンス番号を送ってきました。

 REJ は正常な動作です。フレームが失われたときに再送を要求しているのです。

 FRMR は正常ではありません。デバイスドライバのバグや、システムメモリの異常や、FRMR が送られてしまうようなデバイス処理が考えられます。 デバイス自身が異常にさらされることによってエラーを送信しているのかもしれません。

 1秒間に1回以上の REJ や、1MB のデータ中の1個以上の REJ は異常です。(データが1分間に1MB 以上あるならば。)

 LLC のコネクションはブリッジやリピータを超えますが、ルータのところで消滅します。 フレームはブリッジとブリッジの間で失われるかもしれません。 ステーション1が、0、1、2、3、4、5という順でデータを送ったとしても、ステーション2は、0、1、2、4、5という順で受けるかもしれません。 フレーム3は通信途中で失われたということです。 その場合、ステーション2は、

REJ NR=3 P

を送信します。

 これはフレーム3の再送を要求しています。REJ の後は、ステーション同士が「小さなやり取り」をするのが通常見られます。 回復処理に入った後、ステーション同士が1、2回 NR 番号を交換するのを見ることができます。

 両側に送るべきデータがなくなったら、LLC コネクションは「キープアライブ」状態に入ります。 これは定期的に「RR」(受信準備ができている)を報告する状態です。NR= を交換します。