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カントリー・ロックの逆襲 '98

THE LAST SHOW
vs.
The Hobo King Band


1998年9月25日に渋谷 CLUB QUATTRO にて行われたライブ“カントリー・ロックの逆襲'98”のレポート日記です。
お待たせしました。 曲目表をアップしました。(10/2)


ある晴れた9月の朝〜♪光に満ちた日の出桟橋ぃ〜♪
台風が去ったあとも関西はず〜っとグズついたお天気だったのですが、東京でこんな快晴に恵まれるなんてヤッパリ日頃の行いでしょうか?(ウソ)
今回のqawauchiの旅に同行してくれたのはメリンダ(主婦)さん。 午前中の水上バスでのデートなんぞもご報告したいのですが、それはまた別のページで何かの機会に。 早速、ライブ・レポートへと参りましょう。

クラブ・クワトロは大変な盛況でありました。 オーディエンスの平均年令はやっぱり少し高めでしたねー。 MOTOファンも多かったのですが、ホボキンやMOTOのライブとは全然違う雰囲気が漂ってました。
カントリー・ロック。 ちょっと世代の違うqawauchiには正直なところ全然馴染みがありません。 知ってる曲はいくつかありましたけど、思い入れの深さというものがどうしても・・・。

開演時間の7時、まずステージに登場したのはホボキンからのメンバーも含む9人のユニット。 ♪"Southern Comfort"という曲を聴かせてくれたあと、司会の萩原健太さんが登場。
「こんばんわー! カントリー・ロックの逆襲'98 へようこそ!」
健太さん、TVで見るよりポッチャリ見えるのは気のせい?
「今日、このために特別に編成されたこのバンドがCRTユニットでーす。」 と、メンバーを紹介。

KYON/キーボード
坂本健/バンジョー
玉城亜弥/フィドル
高橋まこと/ドラム
河合徹三/ベース
尾崎孝/スチール・ギター
松田幸一/ボーカル
佐橋佳幸/ギター
徳武弘文/国宝級ギター

「本日は、日本のカントリー・ロックの草分けであります"The Last Show"と、現在進行形でアメリカン・ロックを追求している"The Hobo King Band" のジョイント、或いはバトルといったものを基本に、いろんなゲストをお招きしてお送りしまーす。 では! まずはThe Hobo King Bandからスタートです。」
ここでホストをDr.KYONに譲る健太さん。

健太さんが解説している間にステージ上でのセッティングや人の入れ替えはすでに完了。 ステージには西本氏、小田原氏、トミー、そしてコーラスとして藤井真由美さんが登場。 居残りのコロちゃん、Dr.KYONに加えて、曲によってはスチール・ギターの尾崎さん、バンジョーの阪本さん、フィドルの玉城さんが参加するという形。

「えー、本日はお忙しい中お集りいただきましてありがとうございます。 我々、ホボキン・セッションというのを時々やってまして、これからその雰囲気なんかもお伝えしつつ、ひとりづつ歌いたいと思います。」
と、今日のDr.KYONは何かチョット固い。

ホボキンの1曲目はDr.KYONがボーカル「キーはGで。Chris Hillmanに捧げます。」の♪"She Don't Love Nobody" いきなりカントリー・ロックを理解しやすい選曲がさすがのDr.KYON。
2曲目はコロちゃんで♪"My Man"。 ほんとにコロちゃんはイーグルスを愛してるんですネー。
3曲目はトミー♪"100Years From Now"。
歌の前にボケを一発。
「ところで、コーラスのお姉さんを(お客さんに)紹介しました?」
「はい、しました。なんか先輩みたいなこと言ってるなぁー。」
「失礼しました・・・。」

4曲目は西本先輩の♪"She Ain't Goin' Nowhere"。
「さて、今日も暴挙に出るとしますか。」なんて、バンダナを額に巻いてヤル気は満々。 なんかアルフィーみたいな曲でした。 歌のあとDr.KYONが
「先輩のこと街で見かけたらG・Cと呼んであげてください。」とのこと。
5曲目はコロちゃんが「現存する最高のカントリー・ロック」と賞賛する♪"Free Fallin'"。 この手の曲はコロちゃんの真骨頂ですネ。

「ホボキンのコーナー、最後に私がどーしてもやりたいこの曲を・・・。キーはGで。」 Dr.KYONが歌う♪"Wild Horses"は磔磔でも聴かせてもらいましたが、今夜はバンジョーとフィドルが入って更にカントリー・テイスト。 ほんとにほんとにゴキゲンな歌です。 今夜もボボ・ブラジルに捧げたのでしょうか?

「"The Hobo King Band"でしたー。」と、Dr.KYON。 次の"ホボキン+ゲスト"のセッションに移る前に、ここで再び登場の健太さんからお願いとお詫びが。
「今日はたくさんのお客さんに来ていただいてホントにうれしく思います。 誠に申し訳ないですが、後ろのほうが溢れちゃってるんですヨ。 チョ〜ットづつ前に詰めていただきますか? どーか潰れない程度に、ぜひご協力をお願いいたします。 それと、今日出演予定だった大村健司さんが体調を崩して来れなくなってしまいました。 ファンの方々には申し訳ありません。」
会場の中程よりやや前にいたqawauchiが後ろを振り返って見るとほんとにイッパイのお客さん。 開場前、入口では当日券を売っていたのでどんなものかと心配していたのですが、スごいことになってます。

「さて、ゲストをお迎えいたしましょう。 "Carnation "から直枝政太郎 ! 」 うっ、チューリップとGジャンがいかにもカントリー・ロックなのかな? でも、あんまりカントリー・ロックはディープには聴いてなかったという直枝氏。 最近このクワトロで島倉千代子さんと共演したそうで、「もー、うれしくって。」と言っておりました。
1曲目は○○のB面(スまん、忘れた。)だと説明のあった♪"谷間の娘"。 ホットメニュー(?)という昔に出たオムニバス盤で知ったという話にコロちゃんが興味津々だった2曲目は♪"Goodtime Charlie's"。

直枝さんに代わって次のゲストは鈴木祥子さん。 1曲目はブルージーな♪"Hey Mister, That's Me"をチョイス。 このあと、鈴木さんはデュエットをするために次のゲスト紹介。
「すごくステキなミュージシャンを紹介します。センチメンタル・シティ・ロマンスから中野督夫さんです。」
「ハ〜イ。」と陽気に登場の中野氏を見て、鈴木さんが「ステキ」と言ったのはきっとお世辞に違いないと思ってしまったqawauchi(中野さんゴメーン)。

今日のゲストはみなさんとっても淡白で、カバーする曲のアーティスト名とタイトルを告げるだけのパターンが多かったのですが、中野氏はコロちゃん相手に楽屋ネタを楽しそうにしてました。 そして、中野氏を"MCの先輩"と仰ぐコロちゃんの「督夫さんはフィドルの亜弥さんのこと、どーも気に入ってるらしい。」という発言は図らずも重要な伏線に。

鈴木祥子さんと中野督夫さんのデュエットは♪"Anywhere Like Heaven"。 この曲のあと、鈴木祥子さんは拍手の中、ステージをあとに。
中野氏の次の曲は"JASRAC"を通してますという日本語でのカバー♪"マイ・キャロライナ"。 歌の前、中野氏は最前列真ん中にいる女の子を指名。
「彼女、お名前は?うん、トモミちゃん?じゃ、トモミちゃんに恋した男の歌です。」
と言ってきながら最後のフレーズ"My Carolina Sunshine Girl〜"の替わりに口にしたのは"マイ・亜弥ちゃん・サンシャイン・ガ〜ル"とは!

みんなが一瞬ざわめくと「あっ、トモミちゃんだった〜♪」とすぐさま歌い直し、場内に爆笑を残して手を振りながらゴキゲンに退場。 あまりの大ボケぶりに呆れながらも、
「僕らもまだまだですねー・・・。」と、コロちゃん。
その言葉にコロちゃんの心中を察したDr.KYON。
「じゃ今度、佐橋くんが曲の前に女の子の名前を聞いてたら・・・」
「はい、同じネタだと思ってください。」

「さっ、皆様と楽しく過ごして参りました"?"時間・・・。」 これはDr.KYONのお約束のセリフで時間はいつも適当でス(しみじみ言うのがポイント)。
「HKBがお迎えするゲストは次で最後です。 我々の大統領をご紹介しましょう・・・佐野元春!」
今日はホントーにMOTOファンが多くて、絶叫にも似た凄まじい声援が飛び交う。 そして、デニムシャツにいつものレインハットと細いサングラスのMOTOが登場。

「こんばんわ。 今日は"THE LAST SHOW"、かまやつさん、南こうせつさん、細野さん、"The SUZUKI"のお二人・・・ そうした先輩たちと同じステージを踏めることはとても光栄です。 呼んでくれてありがとう。」
そして小さく手を広げて、これが僕の仲間なんだという風なジェスチャー。
「ザ・ホボ・キン・バ〜ン。」

首にかけたホルダーにハーモニカをセットしながら、
「今日、朝起きたら、いっぱい青空だった。 とっても久しぶりで僕は・・・久しぶりに光合成した。」
プーと軽くハーモニカの音を試して、
「僕の好きなディラン、・・・"John Wesley Harding"アルバムから。 空には太っちょの月がのぼってワケ判んないけど、今夜は君の恋人になるよって歌。 バカなこと言ってる奴らには、そのままバカ言わせておけって・・・そんな歌。」

突然、「ちょっと待って。」と横を向くMOTO。 ハーモニカの調子が悪いらしい。 いぶかしげな顔のMOTOに合図を送るDr.KYONのその手振りは、
「ちょっとちょっと、逆でっせ!」
バツの悪そうなMOTOはお客さんに向かって小さく手を広げて、
「ザ・ホボ・キン・バ〜ン。」
って・・・それはさっき聞きました。

「アーイ・ビィヨー・ベイビ・トゥナァー♪」
今夜のMOTOは本当にディランなのです。彼を愛して止まない気持ちがこの歌い方に込められてます。 ほんとにほんとに好きなんですね。
MOTOの2曲目は♪"ロックンロール・ハート"。 歌の前、ハーモニカを2回転させてセットし直すのがご愛敬。 他のアーティスト同様にこの2曲でMOTOもステージの奥へと消えて行きました。 とってもカッコ良かったのですが、ただひとつ、健太さんとの"からみ"がなかったことが残念っス。

つづく


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