素人で予報士の勉強を始めたものにとって、大きな難関が実技試験でしょう。なにしろ、今まで見たことのないFAX図がたくさん出てくるのですから。気象の仕事をしている人に比べ、まずはFAX図の読み方を覚えるのに一苦労です。
しかも、実技対策の本も少ないのが事実。勉強の方法としては、とりあえずはFAXに何が書かれているか、何を読み取ればいいかを覚え、それから典型的な気象パターンの天気図を覚えてから、毎日の天気図がどのようなパターンに当てはまっていくか、自分なりに訓練していくことではないでしょうか?
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「気象予報のための
天気図のみかた」 下山紀夫著 東京堂出版 定価5200円 |
著者は気象庁天気相談所所長を務めているだけあって、初めての人にも分かりやすいように天気図の読み方を解説しています。代表的な気象庁配信の天気図をすべて網羅しているので、天気図等資料の学習には最適です。しかし、多少高価なのが難点。 |
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「気象FAXの利用法Part2」
財団法人日本気象協会編 定価3590円 |
代表的な気象パターンについて、気象FAX図を交えて、天気図の読み方を解説しています。気象パターンを学習するには最適のテキストですが、内容が多少古く、今後の改訂を期待するところです。 |