ジャンク天気予報
映像演出

テレビの天気予報といえば、なんといってもデータの多彩な演出です。
あらゆるデータを、いかに見せるか、ここは民間気象会社の腕の見せ所です。
ところで、普段何気なく見ている画像、実にいろいろな仕掛けが隠されているのです。

データの種類あれこれ

画像の元となるデータも、いろいろなものがあります。
大きく分けると、次の4種類に分類されます。
皆さんは、どれだけ、見たことがありますか?

1.気象庁データ

気象庁から発表されるデータを、そのまま画像化用に加工してあります。

気象庁発表実況・予報データ、アメダス、レーダー、レーダーアメダス、
GPV(数値予報)解析データ、高解像度ひまわり、地上天気図、
台風情報、注意報・警報、など
 
 
ひまわり画像

一般的には、連続した動きが一般的。
そして、赤外画像が一般的。
さらに、地域的に、ズームしたり、天気図、アメダス、台風などを重ね合わせる機能を持つものが多い。
 

天気図
実況天気図、予想天気図として、1枚表示するものの他に、「動く天気図」がある。
動いている間の天気図は、理論的に正しくないところがあるが、動かすことは、視覚的に見ごたえがある。
 
 
天気予報

天気マークで出る画面。
普通は、気象庁が発表するADESSのテロップを元にしていることが多い。
ただし、顧客の要望などにより、気象庁ではなく、民間気象会社独自の予報を画面に出すところもある。

2.民間気象会社オリジナル情報
各会社が独自に収集、解析した情報を、映像表現で展開します。差別化に威力を発揮します。

局地天気予報(メッシュ予報)、ひまわり予想、類似台風表示、
極軌道衛星NOAA解析画像、落雷実況図、など
 
 
メッシュ予報

だいたい、5kmメッシュが標準。
色分けは、「快晴」「晴れ」「うす曇」「曇り」「雨」「みぞれ」「雪」のランクに分類されるが、顧客の要望により、うす曇を晴れにしたり、うす曇を曇りにしたり、みぞれを雪にしたりして、ランクの数を少なくしているところもある。

3.海外情報
日本以外の天気予報など、海外の情報です。BS放送や、オリンピック時の情報提供などに利用されています。

世界の天気、気象衛星GOES・METEOSAT画像、など
 

4.生活情報
各民間気象会社の独自解析により、指数などで定量的に表現します。
また、行楽などの情報も合体させて、広告との連動など、幅広い展開が期待できる情報です。

洗濯指数、紫外線指数、ビール指数、花粉情報、
桜開花情報、紅葉情報、スキー情報、ゴルフ情報、など
 


映像間特殊効果
 
天気マークやひまわり連続画像など、絵柄自体が動くものの他に、絵柄と絵柄の間の切り替わりにも、多彩な動きを見せるものが数多く見られます。
代表的なものとしては、めくり、スライド、モザイクなど。
同じ「めくり」でも、上からめくるもの、下からめくるものなど、いくつものパターンがあります。
皆さんは、どんなものを見たことがありますか?

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