・゜・☆。・゜。・。 2001/9/23 Special Edition
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お 天 気 レ タ ー 。・゜☆・゜・
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増刊号 ・ 。・゜。・゜・
Presented by "れいにぃのはれくも"
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/rainyboy/
●台風特集増刊号
関東地方を直撃した台風15号、そして長期間、沖縄を暴風域に巻き込ん
だ台風16号と、今年を代表するであろう2つの台風のトピックを中心に、
旅行先で台風に遭遇したときのマニュアルを加えて、特別編成でお送り
します。
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■ C O N T E N T S ■〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
┏◆台風15号の被害
┃ ・首都圏直撃!雨、風ともに、多大な被害がありました。
┃
┣◆迷走台風16号
┃ ・8日間も沖縄付近に居座り、台風慣れした沖縄も甚大な被害。
┃
┗◆旅行先での台風対策マニュアル
・台風で飛行機が欠航したら?
・宿泊先はどうする?
※日付、気温等の数字は速報であり、後日、修正の可能性があります。
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▼▽▼ 台風15号の被害 ▼▽▼
台風15号は、9月4日午前9時に南鳥島近海で発生。
その後、台風は北よりにゆっくり進み、10日午後には、
静岡県浜松市の南海上に達し、11日、午前9時30分頃に、
神奈川県の鎌倉市付近に上陸した。
普通、台風は上陸後、台風の目が崩れることが多いが、今回の台風15号
は、上陸したあとも、しばらく台風の目がしっかりしていて、中心付近
では風が強く、周辺で雨脚が強まり、大雨になった。
また、台風15号は、先日の台風11号程ではないものの、スピードが遅か
ったのも特徴。上空の風が弱く偏西風に乗れず、また東の海上に高気圧
があって、台風の行く手を阻んだためとみられる。
スピードが遅かったため、各地で強風、大雨が長引き、被害が拡大した。
▼静岡県〜遅いスピードで被害拡大。物流の大動脈がマヒ。
静岡県内は10日夕方から暴風域(風速25メートル以上)に入り、石廊
崎では最大瞬間風速34メートルを観測した。
強風で竹などの樹木があおられ配電線に接触、断線するなどして10日、
山間部を中心に各地で停電が相次いだ。
天城湯ケ島町の湯ケ島の国道414号では道路わきの土砂が崩れ全面通
行止めになったのをはじめ、11日午後7時現在で、国道・県道など46路
線、60カ所で通行止めになった。
神奈川県に通じる交通は事実上遮断、東名高速は約20時間通行がストッ
プして、トラックなどが滞留、物流の大動脈が完全にマヒした。
海では、西伊豆フェリー(田子の浦〜土肥間)東海汽船(熱海〜大島な
ど)などが全便欠航となった。
静岡県内での総雨量は、静岡市梅ケ島で709ミリ、天城湯ケ島で662
ミリを記録した。このため、静岡市唐瀬など3棟が床上浸水したのを始
め、静岡・清水・焼津や東部で計61棟で床下浸水など雨による被害が続
出した。
▼山梨県〜県東部が、陸の孤島に
JR中央線は、10日運転予定だった特急、急行がすべて運休したほか、
高尾―塩山、韮崎―小淵沢間の普通電車も上下線で運転を見合わせた。
小海線も運休した。身延線は甲斐岩間―鰍沢間で速度規制。富士急行は
午前10時15分から特急が運休し、普通電車も徐行運転となった。
国道20号は大和村初鹿野地区で幅約40メートルにわたる土砂崩落が発生、
同村鶴瀬―勝沼町柏尾地区で通行止め。20号はこのほか、大月市、上野
原町などでも各地で通行止めになった。国道52号、139号、411
号などでも通行止めが相次ぎ、大動脈の幹線道路が寸断された。
中央自動車道は、一宮御坂―上野原インター間の上り線、八王子―勝沼
インター間の下り線、富士吉田線の大月―河口湖インター間上下線、東
富士五湖道路の全線の上下線で通行止めになった。
大月市を中心とする県東部の交通機関がほぼマヒ状態に陥り、鉄道、自
動車によるアクセスが不可能になる事実上の「陸の孤島」となった。
▼神奈川県〜台風が県内を横断
11日午前9時半過ぎに横浜市で最大瞬間風速31メートルを記録。8日の
降り始めから11日午後6時までの雨量は、箱根町765ミリ、相模湖町
433ミリ、横浜市中区152ミリを観測。丹沢湖では10日午後10〜11
時の1時間に61.5ミリの強い雨が降った。
横須賀市を中心に3万6960戸が停電したほか、鉄道の一部が一時運転を
見合わせ、幹線道路が通行止めになるなど交通機関が乱れた。
高波の影響で西湘バイパス、真鶴道路が全線通行止めになるなど、県内
22カ所で通行止めとなった。また、愛川町など県内10カ所で冠水した。
多摩川の水位が、11日午後4時20分に警戒水域とされる6メートルを
超えた。このため川崎市は災害対策警戒本部を設置し、増水などによる
災害への警戒を強めた。水位は午後6時に6メートル37センチを記録し
た。
横浜港の潮位が11日午前10時ごろ、96年の観測以来最高の357センチ
を記録した。
カーフェリーは、東京湾フェリー(久里浜―金谷)が10日午後1時10分
から9便の運行を見合わせたほか、マリンエキスプレスは川崎―宮崎間
など10、11日の計3便の運休を決めた。
▼東京都〜東京23区付近を台風が通過。
10日午前10時すぎ、東京都町田、多摩、八王子3市の約6キロの範囲で
竜巻が起き、屋根瓦が飛ぶなど52棟が被害を受け、街路樹が倒れた。け
が人はなかった。
また多摩市でも約3キロにわたり、市道や公園の街路樹計16本が倒れた。
さらに八王子市東中野でも物置が倒壊したり、瓦が飛んだりするなど計
46棟に被害が出た。
台風接近で陸地に湿った空気が入りこんで大気の状態が不安定になり、
積乱雲が発生し、竜巻をもたらしたとみられる。
東京と神奈川を流れる多摩川は、水位が危険水位を超えたため、国土交
通省と気象庁は11日、約2年ぶりとなる洪水警報を出した。東京都大田
区の田園調布上水位観測地点では、11日午前11時50分、危険水位の7メ
ートルを超える7メートル13センチを観測。その後も増水が続き、午後
1時半には7メートル69センチに達した。
首都圏では、鬼怒川、江戸川、中川などでも警戒水位を超え、国土交通
省などが注意報を発令した。また、渇水のため取水制限をした利根川で
も警戒水位前後まで水位が上がり、ダムで洪水調節をして、川の増水を
防いだ。
大田区の環状8号線・羽田空港トンネル内では、11日日午前、1メート
ル前後の冠水のため、車27台が立ち往生。ドライバーらが全員車外に脱
出した。
▼千葉県〜空、陸、混乱続く
県内の各機関が警戒体制を強めた。県土木部が10日午後5時に「水防注
意体制」を敷き、河川決壊に備え県内16の土木事務所に職員計100人
を約機させたほか、同消防防災課でも情報収集にあたる職員10人ほどを
配備した。
11日午後8時現在、成田発千歳行きの全日空45便など到着出発計8便
(うち貨物4便、プライベート機1便)が欠航した。ジャカルタ発成田
行きのガルーダインドネシア航空880便が約7時間遅れたのをはじめ、
発着合わせて74便(うち貨物9便)が定刻を1時間以上遅れるなどダ
イヤが乱れた
JR線は、京葉線の東京―蘇我間、武蔵野線の西船橋―府中本町間、内
房線の君津―館山間など8路線11区間で暴風雨などにより、運転を見合
わせた。特急電車上下計78本を含め約410本が運休、約11万5000人に
影響した。
営団地下鉄・東西線は風雨のため午前11時20分ごろから東陽町―西船橋
間で運休。5万2200人に影響が出た。東武野田線は馬込沢―塚田間など
の倒木により午前11時50分ごろから全線で約60本が運休。約7000人に影
響が出た。新京成線でも北初富―くぬぎ山間の倒木により全線で上下24
本が運休。約3000人に影響が出た。千葉都市モノレールでも豪雨による
電気系統の故障で上下14本が運休した。
船橋市立習志野台中学校と県立船橋西高校で校舎の窓ガラスが割れ、飛
び散った破片で教室にいた生徒4人が顔や手を切る軽傷を負い、習志野
台中では、さらに1人が転倒して足に軽いけがを負った。
倒木による電線の断線や変圧器の浸水などにより、10日夕方から県内全
域で約5万9700世帯が停電した。館山市内の約1600世帯では、約4時間
電気がストップした。
▼埼玉県〜1日の雨量が9月では観測史上最高を記録
11日午後3時までの降り始めからの雨量は、浦山(秩父市)で742ミ
リを記録したほか、三峰(大滝村)で577ミリ、都幾川(都幾川村)
で435ミリに達した。10日の降雨量は浦山で363ミリ、三峰281
ミリで、ともに9月として観測史上最も多い雨量となった。
主要高速道路はいずれも雨のため50キロの速度規制が行われた。また、
JR八高線が雨量が基準値を超えたため、高麗川―寄居間で午後12時5
分ごろから上下線の運転を見合わせたほか、西武秩父線でも西武秩父―
高麗間で不通となった。
八潮市浮塚では11日午後1時すぎ、解体業者敷地内で高さ約4メートル
のはしごが強風であおられて倒れ、敷地脇の道路を自転車で通行中の女
性に当たり、頭に軽いけがを負った。
▼群馬県〜農業、林業の被害が甚大
8日午後4時の降り始めから11日午後3時までで、甘楽町の稲含山で
488ミリ、万場町407ミリ、下仁田町西野牧で394ミリの降雨が
あった。稲含山や草津町などでは10日、9月の1日当たり降雨量として
は79年の観測開始以来、過去最高を記録した。
強風で水稲が倒れる被害が県内全域にわたり発生したほか、ビニールハ
ウスのビニールが飛ばされるなどの被害は下仁田町や利根村などで発生
した。また、嬬恋村では田畑が冠水する被害があった。県農業技術課に
よると、農業関係で1億1750万円の被害。
県森林保全課によると、山崩れなど林地荒廃、林道の路肩やのり面の崩
壊などで、林業関係被害は中里、上野両村など13市町村20カ所で被害総
額3億3550万円。
▼栃木県〜日光で895ミリ。年間雨量の半分
総雨量(8日午後5時〜11日午後5時)が特に多かったのは、日光(中
宮祠)895ミリ、粟野町方塞山638ミリ、栗山村土呂部519ミリ、
足尾476ミリなど。日光は年間雨量の約半分にあたる量。
日光市滝ケ原では道路の路肩が決壊し、民家9軒が孤立した他、日光市
などで床上浸水2棟、床下浸水5棟の被害があった。
JR両毛線の栃木―小山間、JR日光線鹿沼―日光間、わたらせ渓谷鉄
道も間藤(足尾町)―大間々(群馬県大間々町)は、11日は始発から運
転を見合わせた。日光宇都宮道路も清滝IC―今市ICが午後3時から、
日光市内のいろは坂(国道120号)が午後5時から、それぞれ12日午
前6時まで全面通行止めとなった。
▼茨城県〜一時停電、通行止め相次ぐ
降り始めから11日午後7時までの総雨量は、北茨城市で255ミリ、高
萩市196ミリ、里美村175ミリに達した。水戸市内では午後3時57
分に最大瞬間風速23.7メートルを記録、各地でも突風が吹き、送電線が
切れるなどして計1万3700戸が一時停電したほか、街路樹が倒れたり冠
水のため、つくば市の国道408号など16カ所が通行止めとなるなど交
通も乱れた。
11日午後4時50分ごろ、原町鯉渕の男性が、雨漏りの修理のため自宅の
屋根に上がり、降りようとした際にバランスを崩し、約3メートル下の
庭に転落、頭などに軽傷を負った。
▼長野県〜川の増水で、橋が流される。
台風を取り巻く雲が長時間にわたり東信地方にかかり、大雨をもたらし
た。
8日午後9時から11日午後3時までの総雨量は、軽井沢町379ミリ、
佐久212ミリ、立科201ミリ、上田172ミリなどで、いずれも平
年の9月1カ月分の降水量を上回った。
長野県上田市では11日午前8時45分ごろ、千曲川にかかる大石橋の橋脚
の1つの土台部分が増水で数メートル流され、欄干などが折れ曲がるよ
うにして落ちた。
橋は土台部分の浸食が見つかったため、先月9日から全面通行止めと
なっており、けが人はなかった。
JRの長野新幹線は11日も始発から上下37本が運休。午後4時前に運転
を再開した。松本〜新宿を結ぶ特急は上下36本が終日運休。普通列車も
合わせ、影響人員は約3万人に上った。
▼福島県〜大雨で人の乗った車が中州に取り残される
台風の西側に強い雨雲が広がり、中通りを中心に大雨が降った。11日の
降り始めからの降水量は11日日午後6時現在、舘岩村416ミリ、福島
市237ミリ、川内村207ミリ、天栄村201ミリ、と各地で200
ミリを超えた。
主な河川では、会津本郷町、会津坂下町、喜多方市の阿賀川の3カ所で
一時、警戒水位を超えた。阿武隈川は須賀川市で警戒水位を超えた。
11日午前6時ごろ、会津若松市門田町飯寺の阿賀川河川敷で、軽乗用車
内で仮眠していた茨城県の男女2人が中州に取り残され、携帯電話で消
防に通報した。6時40分ごろ、警察と消防が近くの高田橋からハシゴ
を下ろして2人を救助した。2人は旅行中で、10日午後8時ごろから河
川敷で仮眠、目を覚ますと周囲が増水していたため、戻れなくなったと
いう。
JR東日本は、磐越西線の郡山―会津若松両駅間、磐梯熱海―猪苗代両
駅間で始発から運転を見合わせ、バスの代行輸送を行った。磐越東線も
小川郷―小野新町両駅間で終日、山形新幹線も上下線とも始発から運転
を見合わせた。会津鉄道は西若松―会津高原両駅間で午後11時50分から
終日運休した。
また高速道路は磐越自動車道のいわき三和―小野IC間が通行止め。県
道路公社は大雨の影響でレークラインなど5観光道路を終日通行止めに
した。このほか、国道289号、399号など国・県道は計35カ所が通
行止めとなった。
▼宮城県〜交通機関に乱れ。
交通機関は、11日午前11時半から山形―作並間が区間運休し、仙台―愛
子間で折り返し運転。仙石線は上下10本が運休した。
また、山形道は宮城川崎IC―山形蔵王IC間で通行止め。東北道、三
陸道、仙台東部・南部道路も一部で速度規制が行われた。一般道では国
道48号が作並と山形・関山間約12キロが通行止め。
▼岩手県〜各地で交通混乱。船も警戒。
10日午後10時18分ごろ、水沢市羽田で、大雨で倒木が避雷器に接触した
ため399戸が約3時間停電した。盛岡市乙部でも倒木による断線で
214戸が一時停電した。
JR釜石線は、連続雨量130ミリを超えたため、釜石―遠野駅間で始
発から上下線計25本が終日運休した。バス代行を実施、約1550人に影
響が出た。JR山田線も区界―茂市駅間で午後4時7分から運転を見合
わせた。また、東北本線の特急・北斗星やカシオペアなど上下線7本が
運休した。カシオペアは12日の上り1本も運休が決まった。
釜石地方でも11日夕から風雨が強まり、釜石港にはタンカーや貨物船9
隻が避難、漁民らも漁船の警戒に当たった。港町の岸壁では、潜水作業
員が風向きを心配しながら、船をロープでしっかりとつなぎ留めていた。
▼青森県〜八戸で1600世帯に避難勧告
降り始め(10日午後7時)から12日午後1時までの総雨量は、東通
232ミリを最高に、八戸179ミリ、青森91ミリ、弘前85ミリな
ど。24時間雨量も東通で79年から始めた観測史上最高の216ミリを記
録した。
八戸市の土橋川の水位が上がったほか、側溝があふれて床下浸水の被害
が出たため、市は11日午後5時50分、市内の月丘町、観音下、水門下、
城下2丁目の計約1600世帯に対し、近くの公民館や小学校に避難するよ
う避難勧告を出した。
台風の被害は12日午後3時現在、八戸市、三沢市など三八上北、下北地
方で床上浸水計50棟、床下浸水計123棟のほか、土砂崩れ3カ所、道
路損壊2カ所。
青森、三沢両空港では発着計30便が欠航、三沢空港は4便が最高4時間
半遅れた。JR大湊線は上下計10本が運休した。奥羽線は倒木が電線に
触れ、上下計3本が最大で約1時間遅れるなどした。東日本フェリーは
大間―函館便2便、八戸―苫小牧便2便、下北汽船は青森―佐井便2便
欠航した。
県農業生産対策推進本部は10日に農作物生産指導の臨時情報を出し、リ
ンゴについては、「つがる」などの収穫を急ぐ、防風ネットを張る、樹
木が倒れないよう支柱をする、などの注意を呼び掛けた。
県農林水産部のまとめでは、リンゴの落果はなかったが、東北町では田
んぼ約5ヘクタールが冠水し、十和田市など4市町村6カ所で土砂が流
入した。東通村老部川のサクラマスふ化場は冠水し、稚魚約6万匹が流
出した。
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◎●◎ 迷走台風16号 ◎●◎
台風16号は沖縄本島を中心に8日間も迷走しながら勢力を強めるなど極
めて特異な動きをした。沖縄本島横断が2回、長時間停滞、旋回、Uタ
ーンなど、沖縄気象台は、観測史上(1950年)最も難解な動きをした台
風だと位置付けた。
過去にも沖縄近海を迷走した台風はあるが、台風16号は、迷走させる
「強い高気圧の張り出し、流れのない大気、高い海水温度」の3つの条
件が重なり、進路予想をいっそう難しくさせた。
台風16号は宮古島近海で発生し、大陸から張り出したチベット高気圧と
太平洋高気圧に囲まれ行く手を阻まれた上に、台風を押し流す偏西風の
流れがなく、迷走、停滞を続けた。また、沖縄本島近海の海水温度は平
年より0.5〜1度高かったことが要因となり、非常に強い勢力まで発
達した。
▼サトウキビなど、農作物に大きな被害
久米島では11日からの長時間の雨で、床上浸水が5棟、床下浸水6棟
の被害が出た。仲里村では土砂で道路ののり面や路肩が崩壊する被害
が22件あった。
また、農作物への被害も大きく、被害総額は約1億4000万円に上ると
予想されている。サトウキビは、今年は豊作型となっていただけに、
農家の落胆も大きい。
▼家屋倒れ、水道管切断
渡嘉敷村では、12日夜に降った大雨の影響で、村道阿波連線の路肩が
落ちて交通が遮断、水道の送水管が破損した。
また、渡名喜村の多くの民家の敷地に雨水が流れ込んだ。
村内の住宅は防風のため、道よりも低く造られていたため。
▼離島で食料、飲み水が不足
久米島や慶良間諸島では、2日間にわたる船の欠航のため食料品が不
足、断水の続く渡名喜島では住民が飲料水の確保に不安を募らせた。
渡嘉敷村の商店では、生鮮食品は売り切れ、停電でアイスクリームな
ども全部溶けてしま等の被害が出た。
また、渡名喜島では、11日夕方から停電し、淡水化施設が機能しない
ため断水が続いた。
粟国村では停電による浄水施設の停止で、12日午後6時から13日午前
8時まで全世帯が断水となった。
久米島仲里村では水道管2本のうち1本が破損。残る1本で供給して
いる状態となった。
▼渡嘉敷で村道陥没
道路陥没や家屋損壊、住民避難なども相次ぎ、各地につめ跡を残した。
13日までに、渡嘉敷村内の渡嘉敷―阿波連を結ぶ唯一の村道が、長さ
約100メートルにわたり数カ所で陥没した。深い所で約100メー
トルも土砂が落ち込み、阿波連集落が孤立した。
▼記録的大雨
久米島では5日の降り始めからの総雨量が1000ミリを超え、渡嘉
敷村でも900ミリを超え、これまでの9月の月間降水記録(693
ミリ=那覇市)を、軽々と更新した。中長時間の暴風雨で久米島や慶
良間諸島などの離島を中心に大きな被害が出た。大量の雨で地盤が緩
んでいるため、がけ崩れなどの二次災害が懸念される。
久米島では、1日の雨量も12日午後10時で557ミリを超え、歴代1
位(411.5ミリ=那覇市)を塗り替えた。
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〓*〓*〓 旅行先での台風対策マニュアル 〓*〓*〓
旅行先で台風に遭遇して、飛行機が欠航!
こんなときのために、台風シーズンの旅行では、
あらかじめ、台風時の手続きを頭に入れて起きましょう。
◎ 台風で飛行機が欠航したら? ◎
★A.個人でチケットを購入した方の場合
1.搭乗予定の航空会社のカウンターで
「特別空席待ち整理券」を受け取る
2.飛行機の運行が可能になり次第、
「特別空席待ち整理券」の番号が呼ばれるので、
搭乗手続きを行う。
※航空券予約を持っていない場合は、「一般空席待ち整理券」が
発行されます。特別空席待ち整理券を持っている人が優先されます。
※航空会社では、台風による混乱を早めに解消するため、
臨時便を運行させることがあるので、空港のアナウンスに注意!
※航空券は、航空会社および路線が同じなら、
搭乗可能日(空席がある初日)まで有効です。
※他の航空会社に変更できないチケットを持っていて、
他の航空会社の便を使う場合、
手持ちのチケットは欠航証明書をもらって、購入店舗で払い戻し。
搭乗する航空会社カウンターで、新規にチケットを購入します。
※旅程取り消しなどで飛行機に乗らない場合は、
航空会社カウンターで払い戻し、または欠航証明書をもらって
購入店舗で払い戻しとなります。
★B.団体でチケットを購入した方の場合
ツアーに添乗員が同行しているときは、添乗員が全て手配します。
添乗員の指示に従ってください。
添乗員がいない場合は、空港内の主催旅行者のカウンターで
指示を受けます。空席待ちをする前に、旅行者カウンターで
航空券か搭乗券引換証を受け取っておきましょう。
◎ 宿泊先はどうする? ◎
★A.個人旅行の方
台風が来そうな場合は、あらかじめ台風の動き、飛行機の欠航情報など
確認をしておきましょう。
すでにホテルをチェックアウトした場合は、
前泊のホテルに問い合わせましょう。
もし、空室がない場合は、観光案内所やホテル組合まで
問い合わせましょう。
※台風時は、どこでも混雑します。
お問い合わせ、その他、冷静な行動を心がけて!
※予約OKになったホテルには、必ず宿泊しましょう。
もし、結局宿泊しないなら、速やかにホテルに連絡を!
★B.団体旅行の方
添乗員か、主催旅行者に早急に連絡しましょう。
*** その他注意事項 ***
※台風時の空港までのアクセスは大変混雑し、空港に着くまでに
かなりの時間がかかります。
早めに余裕を持って出かけましょう。
※空港ターミナルのレストランやコンビニは、基本的に夜は閉店します。
必要なものは早めに買い求めておいたほうがいいでしょう。
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○「お天気レター」
発行責任者 :れいにぃ@はれくも
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■■■「お天気レター」今後の発行予定■■■
◇10/8 (祝) 寒露号
◇10/23(火) 霜降号
◇11/7 (水) 立冬号
◇11/22(木) 小雪号
〜「お天気レター」は、二十四節気刊です。〜
●次号(寒露号)は、10月8日発行!
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