気象予報士になると、就職は確実?

一般に「気象予報士=気象会社への就職が確実」と思われているようですが、現実はそう甘いものではありません。この不況の中、どの業界も採用人数は大幅に減らしていますし、天気予報自体はほとんどコンピューターの仕事なので、はっきり言って天気予報自体にそんなに人員は要りません。しかも気象会社の求人に飛びついてくるのは気象予報士の資格を持った人ばっかりなので、いくら気象予報士だからといって突出しているわけではないのです。
それに、前述のように気象予報士で問われる知識というのは、気象予報の現場で必要な知識の最低限に過ぎません。気象予報士だからといって、それだけで気象予報のプロだと考えるのは、ちょっと違います。

気象予報士を生かして就職するには、気象予報士として一体私は何ができるのか、何をしたいのかを明確にする必要があるのは否めないでしょう。これは気象業界に限らず、一般業界の就職戦線でも言えることだと思います。気象予報士になった後自分がどのような事をしたいという目的や、他の人とは違う何かを持っている事が必要になるのでしょう。

まあ、ただ、気象予報士を持っているということは、それだけ気象が好きということを証明するものではありますし、人事の人に客観的なデータとしてアピールすることができるのは強みなので、気象業界を目指す人は気象予報士の取得を目指すのは、近道とまでは言えなくても、道が開けてくるとは言えるような気がします。