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久野の環境を守る会(石井健)
皆様の運動に敬意を表します。  
私たちは、産廃の中間焼却処分場の営業(当初は建設)差し止め仮処分を業者(株式会社ダック)と、受理の撤回を求めた行政訴訟を神奈川県 としております。代理人は、梶山弁護士と横浜の岩橋弁護士です。 1992年7月廃掃法改正前日、神奈川県は業者の提出した書類を受理しますが、その受理は通常の2ヶ月を大幅に短縮した、まさに駆け込み受理でした。そしてその書類には、例えば連絡先の電話番号、プラントのゴミの処理フロー、2時焼却炉の体積、等など重要な部分に間違いが沢山あることがわかりました。行政訴訟の中では、その書類を受理した担当者は、公然と「(私は業者という)プロと遣り合うほどの力量はない」「今見れば間違いは理解できるが、その時は見つけられなかった」と書類の受理のいい加減さを認めています。  

また、仮処分の最中に業者は、プラントの変更をしました。本来なら、メーカーの変更という大規模な変更なら、再審査すべきですが、神奈川県は「(一日の)燃す量、燃すもの(廃棄物の組成)、燃す方法(床燃焼とか火格子があるとか)が同じなら、メーカーの変更は些細なもの」と書類の差し替えですませてしまいました。しかも、廃掃法が改正された後なのに、旧法での対応するなど、全く持っていい加減です。 なぜ、このような事をするのか、といえば行政の頭の中には「ゴミはどこかで処分するもの」の意識しかなく、業者が出された書類はどんどん受け付けていく、多少の無理は目をつぶる、と言った業者との二人三脚をしているからにすぎません。 神奈川県は、最終の検査(竣工検査)を深夜3時から始めました。業者とバーベキューのグリルを囲み、業者の用意したテントで寝泊まりし、業者が器材の搬出入をしました。

さて、東京都日の出町は、一次処分場の検査、二次処分場の猛反対をせせら笑うように、ゴミコンクリート化の個化工場を作ろうとしています。行政の言う「今回だけです」は全く誠意のない発言です。今回のも「コンクリ化」だから「ゴミ」の処分場でも「ゴミ処分場」ではないとごり押ししています。 ゴミ問題が持ち上がると他の関係ない人から「地域エゴだ」といわれる事が多々あります。いわれても良いじゃないですか!と私は強く思います。それだけ地元に愛着があるのです。それだけ、環境問題に真剣なんです。それに、あなたがそんな風に言う権利ありますか?何を環境のために、山のために、川のために、海のためにしているのですか?本当に真剣に地球のことを考えたら、日本中いたるところで、地域エゴを広げ、じゃあどうするの?という本気の討論をし、ゴミの減量を日本人全員が真剣に取り組まなければ解決できないと思います。  産業界が、見せ掛けだけの「エコ」政策をやっていても、所詮本気ではない今、ゴミ問題は元から絶つことは不可能です。でしたら、出口をふさぐこと、これが本気にさせる唯一の方法ではないでしょうか。
同じ神奈川を相手に運動を続けていかなくてはなりません。情報の交換を密にして、頑張っていきましょう。 神明台処分場反対運動、相模原の産廃焼却場に反対する新磯野の環境を守る会なども今連絡を取り合いながら頑張っています。
長長と書いてしまいました。お体にお気をつけて頑張って下さい。

横山芳春(茨城大学理学部地球生命環境科学科)

フリーで三浦半島の水辺環境に関する研究を行っております横山と 申します.現在は大学のある茨城におりますが,実家は横須賀でし て,専門は地質学ですが3年前より川や海に関する研究を行ってい ます.その結果,芦名の松越川と河口を同にする荻野川,竹川流域 では,現在使用されている一般・産業廃棄物最終処分場から,汚染 された疑いの高い(分析中)侵出水があることが判明致しました.   現在使用している廃棄物処分場が信頼できる処理を行っていない懸 念があり,さらにその浸出水が同じ小田和湾に流れ込むということ は非常に危険であるように思われてなりません.この小田和湾にし ても,海浜砂の汚染度を分析したところ,非常に汚染が強いことが 判明し,これ以↑の負荷を松越川流域に与えるべきではないと考え られます.このような点に関しまして,地元で頑張っておられる皆 様に是非とも当方で作成致しました芦名周辺の水環境に関する調査 結果と,行政の政策について触れております資料を提供させて頂き たいと思いますので,宜しければ御連絡先を右のファックス番号ま でお知らせ願えればと存じ上げます.皆様の活動が実ることをお祈 り致します.  ファックス029ー251